英語圏の子供が行う英語学習法をAI搭載の
スマホアプリOnki®が実現 株式会社イーコミュニケーション

英語圏の子供が行う英語学習法をAI搭載のスマホアプリOnki®が実現

今回開発したサービス

英語の引き出し(インプット)が増やせる英語学習アプリを開発

小・中・高校生向け教科書に準拠した英語学習アプリOnki®(音記:オンキ)。
AI搭載のスマホアプリOnki®を使えば、効率的に英語学習を行うことができます。

2005年から英語学校を運営し、述べ1万人以上の方に英語指導を行う中で感じていたのが、学習者の英語の“引き出し(インプット)”不足です。日本語なら、聞き取った瞬間、話したい瞬間に、パッとイメージにあった語彙、熟語、フレーズ、決まり文句が口から出てきますが、英語だとそうはなりません。そんな英語表現の引き出し不足を補うため開発されたのが英語学習アプリOnki®です。

英語の引き出し(インプット)が増やせる英語学習アプリを開発

サービスのポイント

暗記英文を、マイク・カメラから簡単作成

これまでは、手本になる英文や自分で話す英語をテープに録音して聞くという英語学習が主流でしたが、生成AIを搭載したOnki®を使えば、スマホで録音した音声データ、撮影した画像データから文字起こしすることができるようになります。

この機能を活用すれば、自分で話した英語を文字にして振り返ることができるため「もっとこういう風に言えばよかった」など、自分が話す英語を客観的に振り返ることができるようになります。また、ネイティブ音声読み上げの聞き流し教材にすることもでき、活用方法は無限です。

暗記英文を、マイク・カメラから簡単作成

発音練習やディクテーション、さらにどんな言葉も英語に翻訳

発音練習やディクテーション、さらにどんな言葉も英語に翻訳

暗記英文を作成すると、虫食い状態になった英文を見ながら、発音練習することができます(頭出し記憶法)。マイクより入力した音声から英語の発音を判定し、正否を教えてくれるのです。

また、虫食い英文を読み上げてもらうことで、ディクテーション練習(聞いた英語を一語一句書き取るトレーニング)をすることもできます。

マイク入力は、英語でないと判断すると、話している人の言語を自動認識し、即座に英語に翻訳してくれます。これにより、Onki®に話しかければ、自分の知らない外国語も英語で表示されるため、海外旅行先はもちろん、通訳アプリとしても使うことができます。

Onki®は、幼児が言葉を覚えるプロセスに沿った設計で開発

幼児が言葉を覚える時、おおよそ3つのプロセスを経ています。
Onki®はこのプロセスに沿って設計、開発されました。

Step1.何度も聞く、素地を作る
母親のお腹の中にいる時から、言葉のリズムを掴み、産まれてからも周りの言葉を聞きリズムや音を蓄積していきます。何かを伝えたい意思と共に、未知の音を耳を頼りに言葉を掴み取っていきます。Onki®では「英文の音声読み上げ」に相当します。

Step2.真似をする
聞こえた音を、状況や目で見たものと重ね合わせて、真似して発します。
Onki®では『シャドーイング(英語を聞きながらそれを真似して発音する通訳訓練法)』『音読』『暗唱』に相当します。

Step3.正しく直してもらう
発した言葉を、周りの人に直してもらいながら言語能力を向上させていきます。Onki®では『AIによる自動英文添削(有料)』がこれに相当します。(2024年4月サービス追加予定)

Onkiは、幼児が言葉を覚えるプロセスに沿った設計で開発

サービス開発のきっかけ

コロナ禍でオンライン需要が高まり、当校のオンライン英会話学習サービスも一定の恩恵を受けていましたが、コロナウイルスに罹患して体調を崩される先生も多く、「このままでは、お客様に継続的学習を続けてもらえない」というリスクを感じることがありました。
そのようなリスクを分散するため、生徒が自学習できるアプリの開発に取り組みました。

英語圏の子供が言葉を覚える時には、必ず音読や暗記を行っています。
このインプットの部分を高められる、音読暗記学習法に着目。
開発するアプリを利用する方にこの学習法を取り入れてもらいたいと考え、生成AIを活用し、取得した学習特許をベースに開発を行いました。

開発期間中の振り返り

コロナ禍により、英語学習アプリの開発を決意

子供向けに対面で英語教室を開いていましたが、コロナ禍により閉鎖。オンラインレッスンでも講師やその家族が罹患することで授業が中止になることがありました。
そのため、生身の人を介さない、英語学習アプリの開発を決意しました。

小学校では国語力を鍛えるために音読、暗唱の時間を多くとっていますが、一方で、英語ではそこまで重視されていないのが現状です。語学上達の基本は暗記。
この上達のノウハウを基にした学習支援特許を、開発したアプリにも活かすことができました。

アプリ開発には根気強さと多大な労力が必要

アプリ開発は大変だったの一言に尽きます。システム開発全般に言えることですが、アプリ開発を成功させるためには予想以上にタフな労力が必要です。
今回の開発においても、AIがうまく動作しないなど、計画した通りに進まない事象が多々発生しました。

デバッグ作業や、システムチェック、不具合修正などに時間を取られることが多々あり、予定していたスケジュールよりも遅れた完成となりました。

公社コーディネーターのマーケティング支援に助けられた

伴走支援いただいた公社コーディネーターのアドバイスは、的確で役立つものでした。どういったターゲットに、どのように売り込めばいいのか、個人・法人・学校法人への営業資料の作成にフィードバックをいただくなど、実践的なマーケティング支援をしていただきました。
当初は学校向けに考えていたサービスでしたが、一般にもニーズがあることが分かり、ターゲットを広げることができました。

こちらからは見えにくい部分を第三者視点で指摘していただけたことは、営業活動をする際、大変助かりました。

これからのビジョン

これからのビジョン

AIは教育業界の中で大きな変革をもたらすものだと感じています。
今回、英語学習スマホアプリOnki®にマイクを使った音声入力と発音練習、翻訳周りの機能についてAI搭載できました。

今後は、より最新のAIをアプリの機能に取り入れ、英文添削の精度を高めることや、ジャンル別の学習教材を自動で作成するサポートの導入などを考えています。
当社のミッション「いつも一歩先行く新しいEdTechサービスを提供」を実践すべく、英語学習者があっと驚く、手離せないアプリへと成長させていきたいです。

※Onki(オンキ)は、株式会社イーコミュニケーションの商標登録です。

会社情報

社名 株式会社イーコミュニケーション
所在地 東京都千代田区一番町6 相模屋本社ビル7階
代表者 代表取締役 成田 勝行
URL https://ecominc.co.jp
https://ja.myecom.net/english/onki/

2005年 慶應大学卒ベンチャーとして現代表の成田勝行氏が個人創業。
2006年 株式会社化。現在は「オンライン語学レッスン、スマートフォンアプリ、映像・文字データを使った大規模教育サービス」を展開している。

代表者情報

成田 勝行

成田 勝行
2001年慶應大学総合政策学部卒業。
同年、世界最大のコンサルティング会社アクセンチュア入社。
退社後ITのフリーランスを得て、2005年イーコミュニケーションを個人創業。
同年慶應SFCアントレプレヌルAwardファイナリストに選出される。
得技:継続力(バレエ、ダンス歴10年以上)