ユーザーの会話からインサイトを導き出す
「スポンサートピック」サービスを開発 株式会社GIRON

参加者同士が会話して、インサイトが得られる調査・分析サービス

今回開発したサービス

生成AI(ChatGPT)を搭載 新しいセルフリサーチサービス「スポンサートピック」を開発

グループディスカッションアプリ「リップルトーク」の新機能として、生成AI(ChatGPT)を搭載した新しいセルフリサーチサービス「スポンサートピック」のサービスを開始。ユーザー同士が会話することで、消費者やユーザーのインサイト(ユーザーの思惑や行動を洞察し、ユーザー本人も意識していなかった心の核心部分を見抜くこと)が得られる調査・分析サービスです。
新規事業や事業開発、サービス内容など、企業側が設定したトピックにユーザー同士で会話してもらうことで、セッティングする必要なく、低価格かつ簡単にリサーチの実施ができます。

スポンサートックスのグループに招待するあけで調査・分析が実施できます

サービスのポイント

参加者の会話からインサイトを導き出すスポンサートピック

スポンサートピックでは、調査・分析サービス企業の市場調査など、従来のアンケートやユーザーインタビューとは異なり、ユーザー同士の自然な会話をデータソースとしてインサイトを導き出すことができます。
これにより、一問一答では掘り下げられない深い洞察と、個々の意見が持つ本質的な価値を捉えることが可能になりました。

企業はトピックを投稿し、募集した参加者のみが設定されたグループに参加。参加者は、トピックに基づきアプリ内で会話します。企業の担当者はセッティングの必要なく、低価格かつ簡単にリサーチの実施ができます。

収益シェアの仕組み

生成AI(ChatGPT)を搭載 まとめレポートが簡単に作成できる

スポンサートピックの活用により、企業のユーザーや消費者、SNSフォロワーなどに対してグループインタビューやグループディスカッションが実施できるようになります。

食品会社の場合、自社製品の使い方や好み、アレンジ方法などについて、企業のユーザーや消費者、SNSフォロワー同士が対話することで、より深く消費者の好みやインサイトを発見できるのです。

スポンサートピックでは、企業はトピックを投稿するだけです。残りのプロセスは生成AIが担います。
生成AIは会話から重要なコメントを自動で要約し、分析を行い、リサーチ担当者向けに簡潔で理解しやすいレポートを提供します。このプロセスは、時間とコストの大幅な節約につながります。

トピック内の会話データは、GPT-4により要約された「トピックまとめレポート」として提供。従来であれば手入力でおこなっていたコメントの集計や重要なコメントのピックアップが、まとめレポートを見るだけで確認することができます。

トピックまとめレポート

1トピックを低価格で提供 サービス利用料の一部は参加者へ還元

従来のグループインタビューの場合、1回の実施に対して数十万円程度必要でしたが、スポンサートピックでは低価格で実施することができます。また、1トピックにつき100グループまで追加できるので、大規模インタビューも簡単に実施可能に。

スポンサーのサービス利用料金の一部はポイントとして参加者へ還元されます。
付与されたポイントは、アプリ内からギフトカードに交換できるので、参加者にも大きなメリットがあります。また、スポンサーを実施する企業も、別途準備する必要がないため、グループインタビューを行うハードルが下がります。

サービス開発のきっかけ

当社が既に提供している、気になるトピックでみんなとグループディスカッションできるアプリ「リップルトーク」には、1グループ8人によるトークディスカッションにより、ユーザー同士がさまざまな話題や相談などを深く対話する機能がありました。

この機能を企業が行う調査・分析サービスとしても展開できないか、従来のアンケートやユーザーインタビューなどの調査では得られなかったインサイトが得られるようになるのではないかと考え、開発に至りました。

開発期間中の振り返り

開発を大きく動かしたChatGPTの登場

2022年8月にスポンサートピックの開発を着想。
開発当初「レポート化、コメント要約は誰がやるのか、担当者に負荷がかかりすぎるのではないか」といった問題点が山積みでした。

2023年3月「ChatGPT API」がリリースされ、上記、手作業で行うことを想定していたレポート作成、コメント要約を自動化できることになり、開発環境が劇的に変わりました。

着想段階では1トピックの価格設定が高額になる見込みでしたが、生成AIを搭載することで1トピックを低価格に設定することができるようになり、劇的に進化することができました。

UXデザインや機能に迷い、リリースが2ヶ月遅れに

ChatGPTによりスポンサートピックの開発スピードは上がったものの、当初の予定から2ヶ月リリースが遅れてしまいました。要因としては、仕様確定が遅れてしまったことがあげられます。

UXデザインなどの迷いもありましたが、機能のセグメントにも時間がかかりました。当初、「コメントごとに影響度を付与し、コメントの優劣をつける」など大掛かりな機能を想定していましたが、ユーザーの使いやすさを優先してスリム化を図りました。

仕様決め、UXデザインについてアドバイスが心強かった

スポンサートピックの開発からリリースするまでのプロセスの中で、公社のコーディネーターに支援は心強かったです。

特に助かったのは、スポンサートピックの「仕様決め」に関する助言です。ユーザーのニーズに寄り添った顧客体験の創出を第一に考えアドバイスしてもらえたことがUXデザインを決める上でも大きかったと感じています。

また、思うようにサンプルが集められず、マーケティングに踏み込めなかったため、コーディネーターにマーケティング活動についてアドバイスいただけたことも大変助かりました。

これからのビジョン

GIRONが大切にしていること、それは参加される人たちの”リアルの声”です。生成AIが普及しているなか、これからは一人一人の”リアルの声”が本当に重要になってくると確信しています。

誰もが同じ空間でお互いに尊重しあって、何かを創り上げて新しい価値が生まれていく。
これこそGIRONが目指している「リアルの声を追求し、誰もが同じ空間で活躍できる世界を目指す。」を体現するものです。

そんな誰もが活躍できる空間づくりを目指して開発を続けていきたいと考えています。

会社情報

社名 株式会社GIRON
所在地 本社 東京都渋谷区円山町5番5号 Navi渋谷Ⅴ3階
代表者 代表取締役CEO 粟津 裕行
URL https://official.giron.biz/
https://www.rippletalk.app/

デジタルコンテンツの企画・運営及び、ユーザーやスポンサー企業に対して各種情報の提供、アプリ内外での広告配信、 WEBマーケティングの支援、IT開発支援等を行っている。

代表者情報

粟津 裕行

粟津 裕行
2017年 中古車オークション会社にてデータサイエンスや新規事業に携わる。
2018年 フィンテック系企業では、スマホ決済アプリ、会計アプリ等の事業開発、マーケティング対応などを担う。
2019年株式会社GIRON MBA同級生3人で創業。