「アートと暮らす」をテーマに国内外で活躍する
アーティストの作品でデザインされた商品を
自社ECサイトで販売
株式会社オーセント

今回開発したサービス
日本の高品質なモノづくりに +アートで多様性を

コンセプトは「本当に好きなものと出会える」。
心から好きと思えるものと出会えるために、数々の“ここにしかない出会い”を提供するFAVORRIC (フェイバリック)。
「アートと暮らす」をテーマに、国内外で活躍するアーティストの作品でデザインされた商品を製造、販売しています。
日本の高品質なモノづくりにアートで多様性を付加し、商品デザインとショッピングに新しい価値を提供するプラットフォームFAVORRICを2021年に開始。さらに、FAVORRICの商品やアーティストのアートに触れる機会を提供するため、POP-UP店舗を展開しました。デザインの多様性を表現し、本当に好きなものと出会える自由を感じていただけるサービスです。
サービスのポイント
アーティストやクリエイターに新しい表現の可能性を

アーティストやクリエイターが生み出すオリジナリティあふれる作品の数々。これらを優良な素材や高い生産技術と組みわせることによって、生活の道具や身にまとう“モノ”としてアート作品が生まれ変わります。
アーティスト、クリエイターは表現の幅を広げ、私たちは“モノ”として生まれ変わったアート作品と暮らすことができる。FAVORRICは、そんなアートと暮らしの関係を目指しています。
上質な素材、高い生産技術に新しい価値を

FAVORRICは、作品の機微を再現するために選りすぐりの上質な素材や高い生産技術を活かしています。豊かな発色を活かす織の技術、写真の奥行きを感じさせる素材、精細で精巧な染めの技術……。
ただアート作品が再現された“モノ”ではなく、暮らしの道具としても美しい“モノ”であること。
日本中、世界中の良質な素材や高い生産技術からアーティスト、クリエイターとのコラボレーションで次々と新しい“モノ”を生み出してゆく。FAVORRICは、モノづくりの可能性も広げたいと考えています。
在庫廃棄ゼロを目指して。それは新しい生産システムへの挑戦

大量生産消費モデルは、常に在庫と廃棄のリスクを抱えています。丹精こめてつくったモノが廃棄されては、生産者にとって悲しいだけでなく環境負荷も高まります。FAVORRICは、デジタルテクノロジーを活用し、オンデマンドで独自の生産の仕組みを構築していきます。廃棄を増やさず、欲しい人の分だけつくるエシカルなモノづくりへ。だからFAVORRICの商品は、すべてが希少品。FAVORRICは大量生産大量消費モデルからの脱却も目指しています。
サービス開発のきっかけ
コロナ禍の2021年7月、FAVORRICのOnline店舗を開始。
サービス企画時より構想していた
・コンセプトであるアート展示とともに商品を見てもらう
・日本製の高品質な商品を手に取り確かめてもらう
・商品の付加価値を高めてくれるコラボレーションパートナーの開拓
などはOfflineでしか取り組むことができないため、コロナ禍での実施は難しいと考えていましたが、O2O施策などを取り入れることでPOP-UP店舗での販売機会を創出したいと考えました。
開発期間中の振り返り
POP-UP店舗で動画を配信 FAVORRICをより身近に
「メッセージ、コンセプト、お客様視点、ものづくりの視点」などお客様に動画で何を見てもらうか、何をどのように伝えるべきか、いくつかの案を出しながら検討していきました。
サイトを閲覧することで理解いただけることが、Offlineではうまく伝わらないというジレンマもあったため、最終的に、サービスのコンセプトを感じていただくことを最優先することに決定。
決定後は撮影がスムーズに進み、現在OnlineサイトおよびPOP-UP店舗で公開中です。お客様にFAVORRICをより身近に感じていただける動画に仕上がりました。
FAVORRICの魅力を伝えたい 商品展示に難航
商品展示については非常に難しく、検討が難航しました。
アート作品すべてが見えるように商品を展示すると、スペースが必要になるため、大型の什器の設置が必要になります。
POP-UP店舗では、広く陳列スペースをとれないこともあり、どうすれば商品の魅力を伝えることができるのか、什器デザインを含め何度も検討を繰り返しました。
商品ごとの見せ方については、公社のコーディネーターにも多数アドバイスをいただき、廃棄するものをディスプレイに活用することでコンセプトを伝えられるよう工夫しました。
また、無理に全商品を見せるのではなく、アイキャッチをうまく活用し「立ち止まってもらうことを優先する」など、試行錯誤を繰り返しました。
コーディネーターにアドバイスをもらいながら検討を重ねた
Offline店舗の出店をどのエリアにするか、Offlineで商品を見てもらうお客様とOnlineで購入されるお客様にどのような違いがあるか、FAVORRICの魅力を表現するにはどうすればいいか……、課題は多数ありました。予算面、接客スキルなども含め、公社のコーディネーターからアドバイスをいただきながら検討を重ねました。
その結果、POP-UP店舗の出店をしながらOffline店舗の運営ノウハウを獲得する方針に決定。POP-UP店舗でも紹介でき、FAVORRICを端的にお客様に理解いただけるように動画を制作しました。
また、POP-UP店舗でFAVORRICの商品に適した商品陳列方法を行うために、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)や汎用的什器の検討を行いました。第三者の立場から意見をいただけて、非常に参考になりました。
これからのビジョン
2023年11月末時点で、参加アーティストは総勢60名、アイテム化対象のアート作品は237点、販売アイテム数は1,108点。
期間中、大手百貨店やギャラリー、博物館、その他アーティスト個展など、各所でPOP-UP店舗を実施しました。
まだスタートしたばかりですが、POP-UP店舗などを行いながら少しずつ認知を広げ、「アートと暮らす楽しさ」をより多くの人に感じていただきたいと思っています。
会社情報
社名 | 株式会社オーセント |
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所在地 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷三丁目7番4号 アカデミービル3階 |
代表者 | 代表取締役 福原 大佑 |
URL |
https://aucent-inc.com/ FAVORRIC(フェイバリック)「アートと暮らす。」https://favorric.com/ |
・コンサルティング事業
企業の経営改革・業務改革のご支援
デジタルソリューションの調達から導入、新業務への移行などの支援
・プラットフォーム事業
画一的な商品供給、在庫ロスをなくす生産・販売の仕組みを構築。マーケットプレイス favorric (フェイバリック)を展開
代表者情報

福原 大佑
PwCコンサルティング(現 IBM) 入社後、コンサルティングファームにてCRMプロジェクト、BPRプロジェクト、マーケティング戦略策定プロジェクト等多数のプロジェクトに参画。モバイルインターネット企業でホールディング組織の立ち上げにともない経営戦略室、業績管理室にて経営管理および業績管理機能の立案と導入に従事。楽天株式会社ではグループ予算管理を担当後、eコマース事業の立ち上げおよび子会社ケンコーコム株式会社で調達部門責任者を歴任。楽天における1stParty事業分野にて活躍する。2017年、AUCENTを設立。