人気声優、VTuberを使った謎解きができる
スマホメタバースアプリを開発 株式会社フェリーチェ

人気声優、VTuberを使った謎解きができるスマホメタバースアプリを開発

今回開発したサービス

テレビ制作会社がエンタメにこだわった、メタバースアプリを開発

株式会社フェリーチェは、人気声優やVTuberたちが登場する、開運!謎解きメタバース「秘密の異世界美術館」(スマートフォン向けアプリケーション)を開発しました。

リアルを再現するメタバースが多い中、テレビ制作などを手掛けてきた会社ならではの強みを生かし、仮想空間だからこそできるメタバースの楽しみ方にこだわっています。人気VTuberのNPC(Non Player Character:ゲーム上でプレイヤーが操作しないキャラクター)と話すことができたり、メタバース内を巡りながら謎解きを楽しめたり、さらに、開運アーティストの絵画を海の中で泳ぎながら楽しめるなどリアルではありえないシチュエーションで鑑賞できるように演出しました。

テレビ制作会社がエンタメにこだわった、メタバースアプリを開発

サービスのポイント

人気声優やVTuberが登場!謎解きが楽しめる

もし、あの時、違う道を選んでいたら、そう思ったことはないでしょうか?異世界美術館のストーリーは、日々の仕事に思い悩む「ボク」が、ラクして幸せになれる人生を選べば良かったと「後悔」したことから始まる物語です。

異世界では「選ばなかった方のもう1つの人生」を見ることができ、絵画やVTuberの言葉をヒントに、謎解きをしながら「自分を変える旅」が楽しめます。

ストーリーの背景には、トー横キッズのような、居場所がなく生きづらさを感じている若者たちへ、メタバースというゲーム感覚で楽しめる空間を通し、自らの人生を大事にして欲しいというメッセージも込められています。

人気声優やVTuberが登場!謎解きが楽しめる

人気VTuberのNPC(Non Player Character)と話すことができる

異世界美術館では、人気のVtuberたちが案内人をしています。
謎解きだけでなく、散歩感覚でふらりとメタバースに訪れ、人気VTuberたちとお喋りを楽しむことができるのも魅力。

異世界のVTuberたちは意外とお転婆なので、動きもユニーク。気分が落ち込んでいる時にも、ここに来れば笑顔になれる、そんな演出を考えました。

人気VTuberのNPC(Non Player Character)と話すことができる

リアルでは体験できないシチュエーションを楽しめる

開運アーティストの絵画が仮想ならではの演出で楽しめます。
海の中では本来出会うことのない生き物と出会うことができる、展示された絵画の中に入ることができるなど、メタバースでなくては実現できない世界を体験することができます。
さらにメタバース内からは絵画やグッズを購入することができます。

また、メタバースで流れる音楽はすべて新規に制作したものです。
エリアごとに違った趣のものを楽しむことができます。

リアルでは体験できないシチュエーションを楽しめる

サービス開発のきっかけ

コロナ禍の影響でエンタメ業界が疲弊する中、「メタバース」という新たな世界を見つけました。メタバースの中では、アバターとして遊ぶだけでなく、仕事をしてお金を稼ぐこともできます。「働くことが大好きで、死ぬまで働きたい」と常々思っていたこともあり、年齢や性別にとらわれず実力だけで勝負できるメタバースに興味を持ちました。

しかし、メタバースについて調べてみると、街や文化財など、リアルなものを再現しているものが多く、「せっかくの仮想空間なのに、それを活かしきれていない」と強く思いました。さらに、メタバース関連の展示会などで取材すると制作コストが驚くほど高いことにも壁を感じました。コストダウンし、「仮想だからできる」ことを追及できないものかと考えるようになりました。

これまでテレビ畑でエンタメの仕事に関わってきた経験やノウハウを活かし、「仮想空間ならではの面白い演出を考えたい」。そんな小さなきっかけから、大きな挑戦は始まりました。

開発期間中の振り返り

魅力的な仮想空間にするためリサーチ
リアルではできないことにこだわった

企画段階では、メタバースに対するニーズのリサーチに腐心しました。公社のコーディネーターがマーケティングを専門としていたため、どのようなタイプの方をターゲットにすべきかなど、ニーズを探る会議を重ねました。その中で、若者の自分探し、推し活文化、パワースポットなどのキーワードが浮かび上がってきました。   

一番こだわったのは、仮想だからこそ楽しめる、仮想ならではの演出です。海の中で泳ぎながら絵画を見たり、3D化した絵画の中に入れるようにするなど、リアルでは経験することが難しいことを仮想空間で実現しました。

システム開発をする中で、「もっとこんな風にすれば面白くなる」といったアイディアがいくつも湧きましたが、開発コストと時間との戦いでした。

コア層のみが仮想空間を積極利用しているという現状、
苦戦する集客はアイディアで乗り切る

これまでもメタバースでの集客は難しいと言われ続けてきました。その理由は、ヘッドセットを持っていない、ヘッドセットが重い、高性能のパソコンが必要、そもそもメタバースに興味がある人自体がまだ少ないなど様々です。

集客への苦戦が予想できたため、人気声優やVtuberを起用し、彼らにSNSで宣伝してもらうことを考えました。

また、リリースしてから継続的に盛り上げていくのは大変です。そこで、あえて完璧に作らないことにしました。何度も更新してお知らせする事項が増えることで、ファンと一緒に作り上げていくという楽しさをプラスし、集客UPを図りました。

失敗から生まれた気づきもあった

失敗から生まれた気づきは収益の作り方です。
当初はグッズの販売等を収益ポイントとしていましたが、メタバース内の広告展開も計画すべきでした。

メタバースがビジネスになるのかと思われるかもしれませんが、半世紀前、巨大で重くて難しいものだったパソコンや携帯が、生活になくてはならないものになるとは誰も思っていなかったのではないでしょうか。メタバースも同じように、なくてはならないものになる日がきっと来ます。そんな時代が来たとき出遅れないために、今回、そのための一歩が踏み出せたことは大きいと思っています。

公社のコーディネーターには、一番苦手なリリースまでの時間管理、マーケティング、ランディングページの見せ方など、広範囲に及び、様々なアイディアで助けていただきました。

これからのビジョン

現状、既存のメタバースプラットフォームに参加するには多額の予算、多くの時間が必要になり、参画できる企業が少ない状態です。
今後チャレンジしていきたいのは、今回開発したアプリの枠組みを、少しでも多くの企業に手の届く予算で提供できるような仕組みを整えていくことです。

生成AIの出現により、本格的なAI時代が訪れつつあります。AIを活用すれば、コストカットや制作期間を短くすることができるため、さらに面白い演出を加えられるのではないかと思っています。

また、AIを活用することで言葉の壁をなくすことも可能です。今回、インドやアメリカなど海外からのアクセスもあったので、今後は、海外に向けたアプリの開発も検討していきたいと考えています。

会社情報

社名 株式会社フェリーチェ
所在地 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-7-13ニューシティアパートメンツ 2-1001
代表者 代表取締役 相川 真紀
URL 秘密の異世界美術館 https://felice-metaverse.com/
https://felice-entertainment.com/

テレビやラジオ、CMなどの番組制作。ゲーム考案、アプリ開発、VTuberを使った事業など、エンターテイメントを企画する事業を展開している。

代表者情報

相川 真紀

相川 真紀
TBSラジオキャスターから放送作家に転身。
横浜市出身。宮川俊彦氏に師事。16歳で詩集を出版。TBSラジオキャスターを経て放送作家になる。女性目線を生かした情報番組、人に寄り添ったナレーションが得意。構成、ナレーションを担当した番組『報道発!ドキュメンタリ宣言』(テレビ朝日)が米・エミー賞にノミネートされた。