プログラミングに特化した部活動支援や
大学入試「情報I」対策、
生成AIなど学校向けサポートを強化 株式会社プロキッズ

プログラミングに特化した部活動支援や大学入試「情報I」対策、生成AIなど学校向けサポートを強化

今回開発したサービス

プログラミングスクールのノウハウを集結した学校向け情報教育や技術支援

株式会社プロキッズはオンラインのプログラミングスクール「Codeland(コードランド)」を運営する会社です。現在、本格的なプログラミングを学ぼうとする小学生から高校生までの子どもたちが、日本全国や海外から受講しています。
今回は中学校や高校で専門的なITをサポートする仕組みを3つ開発しました。

1つ目は、デジタル関連の部活動サポートです。パソコン部を始め、デジタル関連の部活動は専門性が高いため、一般的に顧問への指導負荷が大きいと言われています。
「Codeland」では、生徒が自習できる豊富なオンライン教材を揃えた上、現役でプログラミングに携わる経験豊富なメンター陣が生徒のスキルアップをサポートします。学校の先生の業務負担が軽減でき、立地や予算面で今まで実現できなかった優秀な指導者を部活へ招くことが可能になりました。

2つ目は、2025年から始まる大学入学共通テスト「情報I」への試験対策です。
プロキッズは、どういったデジタルリテラシーが必要で、どのようにしたら学習しやすいか、生徒の難しいと感じるポイントなどを、情報教育を長年行ってきたからこそ熟知しています。そのノウハウを活用し、ただ試験対策として学ぶだけではなく、社会に出てからも通用するITスキルを身に着けることを想定して設計しています。

3つ目は、プログラミングに特化した生成AIサービス「Codeland Chat」です。自社で開発した生成AIサービスで、子ども達の自主学習への活用に向けた安全性の考慮はもちろん、学校の先生が校務を効率化することも目指しています。

サービスのポイント

2025年から始まる大学入試「情報I」への試験対策

プロキッズは、子どもたちが将来活躍するために必要なSTEAM教育やプログラミング教育などの情報教育を、これまで業界に先駆けて提供してきました。
そこで2025年から始まる大学入学共通テスト「情報I」への対応に向けて、全学生が参加できる「情報I」教材を用意し、受験レベルまで引き上げるための学習を設計しました。

特に、単なる受験対策で終わらないよう、コーディングを始めとした各種演習をオンラインで提供し、生徒たちが社会に出てからも活かせるような教材を提供していきます。これにより、すべての生徒が総合的なITスキルを向上させ、学力を強化できるよう取り組んでいます。更に本格的なプログラミングスキルを伸ばしたい生徒は、オンライン上での部活動を通して、専門性を高めることも可能です。

2025年から始まる大学入試「情報I」への試験対策

バーチャル空間で生徒が主体的にプログラミングを学ぶことが可能

プログラミングの部活動サポートはメタバースを活用することで、オンライン上でも生徒が指導者の近くにいるような感覚で質問や学習を行うことが可能です。
また、このバーチャル空間は学内だけでなく、学校の垣根を越えた空間となっております。複数の学校の生徒が成果発表を行える場を作るなど、モチベーションを継続できる仕組みも構築し、生徒同士がお互いに刺激を受けながら主体的に学習できる環境を整えています。
将来的には、各部の部室や学校の垣根を越えたコミュニティスペースを作るなど、プログラミング仲間の輪が広がる空間にしたいと考えています。

バーチャル空間で生徒が主体的にプログラミングを学ぶことが可能

生徒専用の生成AIや学習進捗を一元管理できるシステムで先生の業務負担を軽減

生徒の自主学習を支えるため、プログラミングに特化した生成AIサービス「Codeland Chat」も自社で開発しました。「Codeland Chat」では、ChatGPTの最新モデルを利用できます。今後は学校の要望を踏まえながら、生徒達のアカウントの一元管理や質問内容を、先生が確認できるようにすることを目指しています。そして、プログラミングやアイディア出しといった特定の質問にだけ回答するよう機能制限をかけ、想定外の使い方や情報漏洩のリスクを予め下げるなど、生徒達が安全に利用できる機能のリリースも予定しています。

他にも「Codeland」のシステムではデジタル教材・クラス管理・学習管理が統合されており、生徒1人1人の学習進捗を先生が一元管理できます。
また、デジタル関連の部活動は専門性が高いため、顧問への指導負荷が大きいと言われていますが、現役でプログラミングに携わる経験豊富なメンター陣が生徒をサポートすることで、先生の専門外の指導や管理コストなどの負担を軽減することも可能です。
メンター陣は過去の経験から生徒の「興味をもっているところ」「どこでつまずいてしまうのか」等のノウハウを有しており、的確なアドバイスをすることができます。

生徒専用の生成AIや学習進捗を一元管理できるシステムで先生の業務負担を軽減

サービス開発のきっかけ

これらのサービスを開発に至ったのは、ある高校のデジタル関連部の顧問の先生から「生徒がプログラミングをやりたいと言っている、ぜひ部活を通じて生徒に教えてほしい」という声がかかったことが発端です。
その部活サポートは好評でしたが、一方で周りにプログラミング仲間が少ないという話を生徒たちから聞きました。そこで、一校だけでなく複数校が使える仕組みをつくることで、学校の枠を越えた仲間と刺激を受けながらプログラミングのスキルアップができるのではないかというアイディアが浮かびました。
また、2022年度より「情報I」の科目が高校で必修化され、大学入試の科目にもなることも大きなきっかけになりました。今後、試験対策や部活動として試験対策・部活動対策として需要の拡大が見込めるため、事業としても広がる可能性は大きいと判断しました。

開発期間中の振り返り

学校における情報教育の推進に向けて働きかけた

学校における情報教育の推進に向けて働きかけた

以前よりデジタル関連の部活動サポートのニーズは高いと考えていましたが、この取り組みに関しては学校はまだまだ慎重であり、進展が難しい状況でした。そのため、まずは学校内でもっとプログラミングなど情報教育の興味を高める活動に注力しました。

複数の学校とのヒアリングから具体的な要望が把握できた

複数の学校とのヒアリングや検証を通じて、学校側としても、2025年から新設される大学入学共通テスト「情報I」への対策支援が急務となっていることが分かりました。
教育現場のニーズや課題などを先生方と議論をすることで、具体的な支援要望が把握でき、テキストのブラッシュアップを図ることができました。

公社コーディネーターから第三者的なアドバイスをいただけた

公社のコーディネーターから複数の私立高や旅行会社へ本事業を紹介してもらえ、提案のきっかけをいただきました。学校ごとに要望が違うため、サービス概要を分かりやすく記した提案書を作成した上でのプレゼンテーション・ヒアリングを心がけました。

提案の際、公社のコーディネーターに第三者的な立ち位置からアドバイスをしていただけたことがありがたかったです。
また、プレスリリース・マーケティング分析などの公社専門家派遣を積極的に活用し、様々な知見やアドバイスをいただけたこともプラスになりました。

これからのビジョン

プロキッズは、小学生から高校生までを対象にした本格的なプログラミングスキル習得を目指すオンラインレッスン「Codeland」を提供しております。
その中で得た豊富なノウハウを活かし、今後も場所や時間帯に縛られることなく、子供たちが将来の選択肢をITで広げられるよう、幅広いサポートを提供していきたいと考えています。

特に部活動サポートでは専用の開発プラットフォームを使った3Dゲーム開発の支援を通して、プログラミングスキルを向上させたいと思っている生徒が多く存在することを実感しました。
そういったニーズに応えるため、私たちは生徒全体のITスキルを底上げする支援を積極的に行い、多くの生徒がプログラミングの可能性を実感できるお手伝いをしてまいります。

会社情報

社名 株式会社プロキッズ
所在地 東京都台東区台東一丁目4番12号 BKビル5F
代表者 代表取締役 原 正幸
URL https://prokids.jp/

主な業務内容
・IT教育・研修事業
・ワークショップ・イベント事業
・システム開発事業
・動画制作事業

これまで約5,000名以上の子供たちに、イベントや展示会でプログラミングを行ってきた。
シンガポールや上海のプログラミング教育現場にも訪れ、先進的な事例をたくさん取りいれている。
経験豊富な先生がいるからこそできる、IoT・AI時代まで先を見据えた本格的なプログラミングをお届けする。

代表者情報

原 正幸

原 正幸 
東北大学大学院修士課程修了後、日本電気株式会社に入社。エンジニアや事業立ち上げなどを経て独立後、大手企業の新入社員教育に従事。子どもが生まれたことを機に、プロキッズを2016年に設立。国立 名古屋工業大学非常勤講師や一般社団法人 日本ゲーミフィケーション協会の理事も務める。