「人生100年時代」にふさわしい健康器具の、
認知度アップを図る 株式会社YAK-OH

会社情報

2017年設立。医療や健康食品企業など、ヘルスケア領域全般のコンサルティングなどを行うほか、健康器具「ソーラーポール」の販売やインストラクター育成などを行い、「人生100年健康社会づくり」に取り組んでいる。

社名 株式会社YAK-OH
所在地 東京都武蔵野市中町1-12-10-2007
代表者 岡田 嘉展
URL https://www.solar-pole.jp/

代表者情報

代表取締役社長 岡田嘉展

製薬会社の営業をスタートに海外勤務、子会社社長から中堅企業で経営関与した後、企業の顧問やコンサルティングなども経験。以前より医療や健康に関する研究開発にも携わりたいと思っていたことから、2017年にYAK-OHを設立し、本格的に事業をスタートさせる。

開発したサービスの概要

自社の健康器具を、より多くの人に知ってもらうための方策を検討

「人生100年時代」と言われる現代。だからこそ、より長く健康で過ごすことが重要になる。医薬や健康食品の分野に長く携わってきた岡田社長はその信念のもと、誰もが日常的に身体を動かすことができる健康器具「ソーラーポールZERO」を開発し、2022年3月に発売。この器具を使ったソーラーポール運動の認知度を上げ、年齢を問わず取り組める場所を増やしていくことが、岡田社長の目標である。今回はソーラーポールの広告的アプローチを整理した上で認知度アップのための方策を考え、より幅広い層に知ってもらうことを目指した。

開発したサービスの紹介

「同側動作」に安全に取り組めるソーラーポール

健康科学やスポーツ科学分野の権威である、東京大学の小林寬道名誉教授が提唱する「認知動作型トレーニング」。正しい身体動作を身につけることでインナーマッスル強化、健康増進を目指すこのトレーニングを効果的に行うため、岡田社長が開発したのが「ソーラーポール」。身体の同じ側を同時に動かし、認知動作型トレーニングにつながる「同側動作」を安心・安全に行うこの器具の普及を目的に、さまざまな方策を今回の助成金を活用して検討・開発した。

認知度を高めるため、B to Bのアプローチに注力

岡田社長、チーフインストラクターといった関係者には、「健康器具の中でソーラーポールの優位性は高く、使ってもらえばその良さを理解してもらえる」という想いがあった。その上でコーディネータに相談したところ、当初はB to Cを考えていた岡田社長だったがB to Bを主眼にPRを行っていくことに。スポーツ関係者や福祉関係者などが数多く来場する展示会などへの出展を目指し、そのためのパンフレットやパネルなどを作成。多くの人の目に留まることを目指した。

要点を整理した上で、広報活動に助成金を活用

またホームページなども分かりやすく改良。こうした取り組みと並行して、これまで行っていたソーラーポールの認定インストラクターの資格取得講習会も積極的にアピールしていくことに。「自社商品を多くの人に広めてくれる人」を増やすことで、ソーラーポール運動の普及拡大、さらに販路拡大を目指すことに。これらのホームページやパンフレット、動画などの制作費用、展示会出展に関わる費用について、助成金を活用した。

サービス開発のきっかけ

コロナ禍で外出が制限される中、健康管理の重要性を強く感じた岡田社長。ソーラーポールを使用した同側動作は室内でも行うことができることから、afterコロナの「新しい日常」にも最適なトレーニングであると確信し、公社への支援申込を行う。当初は非対面で行うオンライン教室の開催を目指しての支援申込だったが、コーディネータと話し合う中で「まず認知度を高めないと、オンライン教室を行うにしても参加者が集まらないのでは」ということになり、情報発信の強化とインストラクター制度の整備などに注力することに。

開発期間中の振り返り

「まずは認知度アップを」と、申請後に方針転換

もともとは、「コロナ禍でも健康増進に役立つ、非対面サービスの提供」ということから、ソーラーポールのオンライン教室開催を目的に、今回の助成事業に応募した岡田社長。けれどもハンズオンで公社コーディネータと意見を交わしていくうちに、「オンライン教室を立ち上げるにしても、まずはソーラーポール自体の認知度を高めることが必須」ということになり、開発するサービス内容を見直すこととなる。結果として、ターゲットを明確にした上で、認知・拡大を行っていくためのサービス開発を行うという方向に。

宣伝のプロに依頼し、広告展開を立案

「岡田社長自身はこの業界に長く携わり、ソーラーポールに関しても伝えたいことが数多くある」と感じた、同社を担当した公社コーディネータ。広告宣伝のプロに社長の想いを聞いてもらった上で、「認知動作型トレーニング」の理念を伝えるキャッチフレーズなどの文言を選定。伝えるべき内容も整理し、それらをホームページやパンフレットに展開し、落とし込んでいった。さらにB to Bに向けた展示会にも積極的に参加したり、動画サービスやSNSなどでのPRにも取り組んだ。

指導資格取得者が激増、新商品の開発も

このように宣伝に努めた上でソーラーポールの認定インストラクター資格取得講習会を開いたところ、過去一年間で資格取得者が35名誕生。発売し、過去2年までは6名だったことを考えると、大幅な増加といえる。また高齢者が椅子に座りながら運動を行ったり、児童でも扱うことができるよう、新商品「ソーラーポールONE」も開発。より「認知動作型トレーニング」の裾野を広げることを目指している。

これからのビジョン

「現状は岡田社長のマンパワーに頼り過ぎているため、ビジネスチャンスを逃すことも」と危惧するコーディネータ。新規事業のための資金捻出が難しい中小企業では、人材確保などの面でも公社による助成を活用していきたいと、岡田社長も口を揃える。その上で、ソーラーポール普及のためにトレーニングの場を拡大させていくことや、ITを活用してゲーム感覚で楽しめるようなソフトの開発なども行っていきたいとのこと。またチーフインストラクターも「どこでも簡単にできるソーラーポールは、人生100年時代に誰もが健康を維持できる運動器具なので、より多くの人に広めていきたい」と語ってくれた。