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人材育成計画作成支援事業 支援事例(3)〜株式会社ニチリョー〜

人材育成は計画的に、そして継続して行う

株式会社ニチリョーは昭和19年に設立され、医療化学機器及び医療機器の製造販売を行っています。主な顧客は製薬会社や大学の研究所ですが、ノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授が使用する「ピペット」を製造している企業としても有名です。

人材育成について当公社に相談した背景・理由

後藤 隆義社長

後藤 隆義社長

ここ数年の顕著な競争の激化、国内市場における少子高齢化の影響、文教費予算・科学研究費予算の縮小と集中化傾向、海外市場における円高の影響等を受けながらも、広い市場においてのブランド浸透をいかに進めていくかを課題と認識し、平成42年(2030年)までに会社規模を現在の倍にすることを目標とした、「VISION'30」を社内で立ち上げました。
本来、その中心となるのは次世代を担う中間管理職のはずですが、彼らは個々の専門的能力を保有しつつも、組織デザイン(開発)や部下指導等を含むマネジメント能力については、これまでの会社の教育不足もあり、まだまだ不十分と認識されていました。そのため、中間管理職が企業理念を真に理解し、率先垂範して、部門・所属員へと浸透させていくことが成功のポイントであるととらえ、「中間管理職のマネジメント強化」を「VISION'30」達成のための目下の急務であると、支援目標に設定しました。

人材ナビゲータの具体的な支援内容

同社の相談内容は明確かつ具体的でしたので、対象者を選出し、スケジュールを確定して勉強会を定期的に開催するまで、とてもスムーズに進みました。過去のナビゲータ活動において、検討を重ねながらも実施に至らない事案も何例かあった事を考えると、同社への支援は非常に円滑にスタートできたといえます。課題は、忙しいライン長である彼等を大阪営業所のメンバーも含めて、毎月集める事でしたが、メンバーが参加する会議に合わせて、毎月90分を勉強会に充てる形で開催することになりました。
開始前に彼らが認識している「マネジメントの現状」についての調査を書面にて行い、各々が自己認識している「理想のマネジメント像と現状」「ギャップとその原因」について棚卸しをしました。このギャップから課題を抽出し、具体的に解決する行動計画を作成、一か月でPDCAサイクルを回すことが勉強会の内容となりました。この勉強会は毎月継続し、2016年12月末には20回を迎えました。

初の全社員研修開催と今後の方向

勉強会の様子

勉強会の様子

管理職勉強会を継続開催しつつ、全社員を対象とする集合研修を開催しました。公社のオーダーメード研修事業を利用し、今期は日頃あまり触れることのない「ものの見方、考え方」を深化、整理することをテーマに、「新価値創造の方法論」と題し、基礎編、応用編と2コースを終了しました。研修中の闊達なグループ討議や発表などに参加者の限りない可能性を感じると同時に、管理職が勉強会の成果とも言える「メンバーに寄り添い、考えを引き出すマネジメント手法」を確実に身に付けてきた事を実感できた事は大きな収穫でした。この研修の続編(上級編)は来期開催の予定です。
人材育成は一朝一夕に成果が表れるものではありません。社員一人ひとりの適性、将来の希望等を把握して育成計画を策定し、地道に実行することこそが成功の秘訣であると考えます。 (人材ナビゲータ 上野陽一)

連絡先

人材育成計画の作成支援株式会社ニチリョー
代表者:代表取締役社長 後藤 隆義氏
東京営業本部:東京都千代田区神田錦町1-10-1 サクラビル3階 TEL:03-6273-7651
越谷本社工場:埼玉県越谷市西方2760-1 TEL:048-989-1301
URL:http://www.nichiryo.co.jp/
資本金:3,000万円 従業員数:80名

□ 問い合わせ先 □
企業人材支援課 人材支援係
TEL:03-3251-7904 / FAX:03-3251-7909
E-mail:sangyo-jinzai@tokyo-kosha.or.jp

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