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ひろがる!SDGs経営に取り組む中小企業東京都内中小企業のSDGs推進事例
【公社支援活用事例】2023/12卸売業・サービス業
社員がSDGsに取り組むことで
一人ひとりが成長できる環境を整えたい
株式会社NISHI SATO(立川市)
株式会社NISHI SATOは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。
Q
主な事業内容を教えてください。
A
創業時より、バーコードプリンタ・ハンドラベラー・カードシステムなどによる自動認識システム普及事業に取り組んでいます。2019年からは保育園運営事業を、2020年よりハート事業部を展開し、教育や社会貢献活動にも注力するようになりました。
Q
ハート事業部について詳細を教えてください。
A
「日本を元気にする社会貢献活動に取り組む」という理念から生まれた事業部です。事業開始の直後は、コロナ禍の半導体不足により主力事業の製品が入荷できず、当社は経営的な困難に直面しました。そのような状況の中、ハート事業部が主導して地元立川の手土産ブランドのプロデュースなどを手掛けるようになりました。地域に根差した取り組みを行う中で、イベントに携わる機会などが増え、立川市の企業様や住民との絆が深まり、現在は当初目的としていた社会貢献活動に注力しています。短期的な利益が目的ではなく、社会や人々とのつながりを通じて、企業価値を高めることを目的とする事業部です。
Q
SDGs経営に取り組んだきっかけを教えてください。
A
協力会社の方にSDGs経営に関することを教えていただいたのがきっかけです。セミナーなども受講し、SDGs経営に共感して公社のハンズオン支援を申し込みました。
Q
公社のアドバイザーはどのような助言をしてくれましたか。
A
アドバイザーは、私と同じ経営視点を持ちながら、従業員の悩みや仕事に対する思いも理解していただき、それぞれに寄り添いながら、SDGs経営の考え方を言語化してくださいました。特に印象に残っているのは「SDGs経営はドミノ倒しのように進めていくもの」という言葉です。
たとえば、当社が取り組んでいる『エコキャップ運動』では、まずはキャップをリサイクルすることでCO2の削減に貢献します。さらにリサイクルすることで得た利益は、途上国の子どものワクチン費用として寄付する仕組みになっています。つまり、ひとつの活動でSDGs17の目標のうち、12(つくる責任、つかう責任)の取り組みが、3(すべての人に健康と福祉を)へとつながっていくわけです。一人分のポリオワクチン費用を捻出するのに必要なキャップの数は800個以上が目安です。これは個人で収集できる範囲を超えていますので、影響力のある人の力を借りて活動の輪を広げています。地元リーグで活躍するバスケットボールチームなどに働きかけ、理解を得て、選手やファン、スポンサー企業とも連携しながらこの活動を推進しています。これは、17(パートナーシップで目標を達成しよう)につながっています。まさにドミノ倒しで進めるSDGsです。
『エコキャップ運動』は、企業の価値と社員のモチベーションを高めることにつながりました。SDGs経営で視野を広げれば、経済的な効果もあることを実感しているところです。
たとえば、当社が取り組んでいる『エコキャップ運動』では、まずはキャップをリサイクルすることでCO2の削減に貢献します。さらにリサイクルすることで得た利益は、途上国の子どものワクチン費用として寄付する仕組みになっています。つまり、ひとつの活動でSDGs17の目標のうち、12(つくる責任、つかう責任)の取り組みが、3(すべての人に健康と福祉を)へとつながっていくわけです。一人分のポリオワクチン費用を捻出するのに必要なキャップの数は800個以上が目安です。これは個人で収集できる範囲を超えていますので、影響力のある人の力を借りて活動の輪を広げています。地元リーグで活躍するバスケットボールチームなどに働きかけ、理解を得て、選手やファン、スポンサー企業とも連携しながらこの活動を推進しています。これは、17(パートナーシップで目標を達成しよう)につながっています。まさにドミノ倒しで進めるSDGsです。
『エコキャップ運動』は、企業の価値と社員のモチベーションを高めることにつながりました。SDGs経営で視野を広げれば、経済的な効果もあることを実感しているところです。
Q
設定した目標を具体的に教えてください。
A
誰ひとり取り残さない「人が育つ環境」にしていくことが大きな目標です。ワーク・エンゲイジメントの向上を目指し、従業員が安心して働けるための環境を整備し、今後は障がい者雇用にも積極的に取り組んでいきます。
私は、会社も人が育つ場と考えています。人が育つことで会社も成長していきます。SDGs経営は、経営者と限られた従業員だけが取り組むのではなく、全員が自発的に取り組むボトムアップのプロセスが重要です。「社長に指示されたからやる」のではなく、なぜ必要なのかを自分で考え行動することによって、社会人としての成長につながっていくのだと思います。当社は「人が育つ環境であること」を理念のひとつに掲げています。この理念が保育園運営事業への参入にもつながりました。
私は、会社も人が育つ場と考えています。人が育つことで会社も成長していきます。SDGs経営は、経営者と限られた従業員だけが取り組むのではなく、全員が自発的に取り組むボトムアップのプロセスが重要です。「社長に指示されたからやる」のではなく、なぜ必要なのかを自分で考え行動することによって、社会人としての成長につながっていくのだと思います。当社は「人が育つ環境であること」を理念のひとつに掲げています。この理念が保育園運営事業への参入にもつながりました。
Q
目標を達成するために、どんなことに取り組まれていますか。
A
当社はパートタイムで働いている方も多いのですが、雇用形態に関わらず、仕事における技術や知識を得るための講習や研修には積極的に参加してもらっています。もちろん、講習や研修も業務時間として換算し、資格を取得する際の費用も会社で負担します。
また、新卒、中途、パートを問わず、採用面接の時には、私が経営方針についてのプレゼンを行い、SDGsに取り組む当社の考え方に賛同いただけるかどうかを確認するようにしています。
また、新卒、中途、パートを問わず、採用面接の時には、私が経営方針についてのプレゼンを行い、SDGsに取り組む当社の考え方に賛同いただけるかどうかを確認するようにしています。
Q
ハンズオン支援のSDGs計画策定プロジェクトを通して、会社に変化はありましたか。
A
プロジェクトのメンバーでミーティングを重ねていく中、一体感が生まれ、2030年に向かう道筋と目標が明確になりました。従業員からは、各部署が何を目標にして、スタッフがどんな思いを持って仕事に向かっているのかを共有するための「部署間留学」という新たなアイデアも生まれました。従業員の意識が変われば、会社も変わります。目標達成に向けて、全従業員でSDGs経営に取り組んでいきたいと考えています。
SDGs経営の取り組みに対するプロジェクトメンバーの声
- 社長室 ハート事業部 秘書
黒瀬 由美さん - コロナ禍の時に、横川社長のアイデアによりハート事業部で行った地域貢献活動がブランディング戦略の礎となりました。当初はSDGs経営に対して疑問を抱いていた従業員もいましたが、社長とプロジェクトメンバーによる個別面談やミーティングなどを重ねることにより、いまでは全従業員が同じ目標に向かって行動しています。
株式会社NISHI SATO
所在地:東京都立川市富士見町1-3-14
設立:1981年4月
事業内容:ハンドラベラー・自動認識ソリューション事業、保育園運営事業、地域活性化事業(ハート事業部)
代表者:横川 みどり
従業員数:43名(2023年現在)
WEB:https://nishisato.co.jp
所在地:東京都立川市富士見町1-3-14
設立:1981年4月
事業内容:ハンドラベラー・自動認識ソリューション事業、保育園運営事業、地域活性化事業(ハート事業部)
代表者:横川 みどり
従業員数:43名(2023年現在)
WEB:https://nishisato.co.jp