ひろがる!SDGs経営に取り組む中小企業東京都内中小企業のSDGs推進事例
【公社支援活用事例】2024/10製造業
“測る”技術でSDGsに貢献
全社横断、社員が主役の取り組みに
共立電気計器株式会社(目黒区)
Q
主な事業内容を教えてください。
A
電気計測器の開発・生産・販売を一貫して行っています。電気設備のプロフェッショナル用計測器において高いシェアを誇っており、日本国内のみならず、世界120ヶ国以上で販売しています。特に海外市場の開拓ではパイオニア的存在で、当社のブランドは世界中で「KEW(キュー)」の愛称で親しまれています。
Q
SDGs経営に取り組もうとしたきっかけを教えてください。
A
当社の企業理念のひとつである「社会への貢献」を具現化したいという思いと、自分たちの仕事(製品)が世界の課題とつながっていると実感して欲しいという思いから、プロジェクト発足に至りました。
また、現在当社では、会社の将来を支える人材の育成と、マーケティング力強化によるサプライチェーンの再構築が課題であると感じています。SDGs経営へ向けた一連の取り組みは、自社の課題解決にあたり、社内外で認識を共有し、相互理解を図るためのコミュニケーションツールとしても有効であると考えました。
また、現在当社では、会社の将来を支える人材の育成と、マーケティング力強化によるサプライチェーンの再構築が課題であると感じています。SDGs経営へ向けた一連の取り組みは、自社の課題解決にあたり、社内外で認識を共有し、相互理解を図るためのコミュニケーションツールとしても有効であると考えました。
Q
公社アドバイザーはどのような助言をしてくれましたか。
A
まず、社内セミナーを実施し、SDGsの基本知識から教えていただきました。印象に残っているのは、SDGsはひとつの側面だけでなくいろいろな方向からの考え方があってもいいというアドバイスでした。地域貢献だったり、働きやすさだったり、技術の伝承だったり、そういったこともSDGsの取組目標だとご教示いただきました。アドバイザーが一人ひとりの意見を吸い上げて選択肢を与えてくれたことで、柔軟性をもって考え、活動を進めることができたと思っています。
また、「貴社の製品はSDGsに貢献しているので、もっと自信を持ってください」とのアドバイスにも勇気づけられました。当社の製品で電気を測ることで、環境負荷軽減に取り組もうとするユーザーの役に立ち、間接的に様々な人々のSDGsの取り組みに貢献することができれば幸いです。
また、「貴社の製品はSDGsに貢献しているので、もっと自信を持ってください」とのアドバイスにも勇気づけられました。当社の製品で電気を測ることで、環境負荷軽減に取り組もうとするユーザーの役に立ち、間接的に様々な人々のSDGsの取り組みに貢献することができれば幸いです。
Q
今回のプロジェクトでの成果を具体的に教えてください。
A
アドバイザーからの助言をもとに、プロジェクトメンバーが中心となって、①具体的な取組項目の抽出、②重要課題(マテリアリティ)の設定、③サステナビリティ宣言の策定を行うことができました。サステナビリティ宣言には、当社の企業理念にある「人を尊重した企業」を取り入れて、私たちの想いを可視化しました。
サステナビリティ宣言
私たちは「人を尊重した企業」の理念を胸に、電気計測技術を通して産業基盤を支える役割を担い、
一人ひとりが生き活きと働ける職場を作り、地域・社会・環境と共に歩みながら持続的な成長を目指します
・サステナブル社会への貢献
製品・サービスの提供によって、社会が抱える課題の解決に貢献いたします。
・環境保全への取組
脱炭素や廃棄物削減に向けた取り組みを行い、環境の保全と省エネルギーに努めます。
・技術革新と生産性向上
安全な暮らしを支える企業として、イノベーションの創出と生産効率の改善に努めます。
・輝ける職場の構築
多様性と個性を尊重し、仕事を通して成長し活躍できる職場を作ります。
・地域共生と公正な活動
地域と共生することの重要性を認識し、皆様の信頼と期待に応えられる企業となります。
この2023年度のプロジェクトの成果をもとに、2024年度にはプロジェクトメンバーを一部入れ替え、新たな活動が始まっています。具体的には、施策の活動報告や継続的な仕組み作りを行っています。
Q
今後のプロジェクト活動の展開について、お聞かせください。
A
当社の事業は、電気インフラと密接に関わっています。SDGsへの取り組みを通じて、サステナブル社会へ貢献していきたいですし、技術革新や輝ける職場の構築にも取り組んでいきたいと考えています。現時点では、まだまだ土台作りの段階ではありますが、今回のプロジェクト参加をきっかけに、今までごく当たり前にこなしていた仕事もSDGsに関連付けられることがたくさんあると実感し、自分の仕事に誇りを持つことができました。この活動を通じて「みんなで目標を達成」することで、未来のKEWへの架け橋になり、従業員それぞれが「誇れるKEW」になる。「持続性のある良い会社」を築き上げていくためにはSDGsを通して学び、実践し達成する。その先にある「未来」を体感することを望み、SDGs活動の継続を目指していきたいと考えています。
共立電気計器株式会社
所在地:東京都目黒区中根2-5-20
設立:1950年9月
事業内容:電気計測機器等の製造および販売
代表者:倉本正道
従業員数:約200名
WEB:https://www.kew-ltd.co.jp/
所在地:東京都目黒区中根2-5-20
設立:1950年9月
事業内容:電気計測機器等の製造および販売
代表者:倉本正道
従業員数:約200名
WEB:https://www.kew-ltd.co.jp/