ひろがる!SDGs経営に取り組む中小企業東京都内中小企業のSDGs推進事例
【公社支援活用事例】2024/10卸売業
日本のものづくりを支えて100年
時代に選ばれ続ける会社であるために
新井ハガネ株式会社(墨田区)
Q
主な事業内容を教えてください。
A
構造用鋼を中心に、バネ鋼・ステンレス鋼・工具鋼などの特殊鋼鋼材を取り扱う専門商社で、2024年9月に創業100周年を迎えました。
特殊鋼の用途は幅広く、自動車、建設機械、工作機械をはじめ、航空機や医療機器などあらゆる産業分野で使用されています。必要な量の特殊鋼材を速やかに加工し、お客様が必要な時に、質の高い納品が出来ることを強みとして事業を行っています。
Q
SDGs経営に取り組もうとしたきっかけを教えてください。
A
新型コロナウイルス感染拡大を契機としたグローバル・サプライチェーンの寸断を目の当たりにしたことがきっかけです。将来に予期せぬ危機が発生した場合でもそれを乗り越え、「時代に選ばれる会社となり、永続します」という当社のビジョンを実現するためには、企業基盤を強化するための新しい取り組みが必要であると強く認識しました。
そこで、売上や利益を増やすという数字面・定量的な指標を向上させるだけでは不十分と考え、社員の安心と安全を確保する、組織として成長する、地場企業の生産性向上を通じて地域の競争力強化に貢献する、という3つの課題を設定しました。また、既存事業に加えて新たな事業を創造していくため、企業基盤の強化の必要性を強く認識し、DX、グリーンそして、ウェルビーイングの観点からSDGs経営に取り組むことにしました。
そこで、売上や利益を増やすという数字面・定量的な指標を向上させるだけでは不十分と考え、社員の安心と安全を確保する、組織として成長する、地場企業の生産性向上を通じて地域の競争力強化に貢献する、という3つの課題を設定しました。また、既存事業に加えて新たな事業を創造していくため、企業基盤の強化の必要性を強く認識し、DX、グリーンそして、ウェルビーイングの観点からSDGs経営に取り組むことにしました。
Q
公社に相談した経緯と目的をお聞かせください。
A
以前、東京都に経営革新計画を提出した際、丁寧にご指導いただいたので、それ以来何か新しいことをしたいと思っても進め方がわからないときは、まず東京都中小企業振興公社(以下、公社)に相談することにしていました。
今回、SDGs経営に向けた新たな取り組みとして「DX」、脱炭素社会の実現を目指す「グリーン」、従業員の幸せが経営者や会社の幸せであると考える「ウェルビーイング」という3つの柱を策定したのですが、私たちにはあまり知見がありませんでした。そこで、公社のSDGs経営相談窓口に問い合わせ、アドバイザーを紹介いただきました。
専門家に相談しながら進められる伴走型支援は、その道のプロに全て任せるのではなく自分でも手を動かしたい私のやり方に非常に合っており、とても満足しています。
今回、SDGs経営に向けた新たな取り組みとして「DX」、脱炭素社会の実現を目指す「グリーン」、従業員の幸せが経営者や会社の幸せであると考える「ウェルビーイング」という3つの柱を策定したのですが、私たちにはあまり知見がありませんでした。そこで、公社のSDGs経営相談窓口に問い合わせ、アドバイザーを紹介いただきました。
専門家に相談しながら進められる伴走型支援は、その道のプロに全て任せるのではなく自分でも手を動かしたい私のやり方に非常に合っており、とても満足しています。
Q
今回のプロジェクトでの成果を具体的に教えてください。
A
私をトップとして、本社に事務局を設置し、性別・年齢・勤務拠点を加味した6名を選抜してプロジェクトチームを組成しました。そして、アドバイザーの指導のもと月1回の打ち合わせを計6回開催し、サステナビリティ宣言を制定しました。
以下の5つを重要課題(マテリアリティ)とし、自社HPにサステナビリティ宣言ページを新たに開設することができました。
・明日のものづくりへの貢献(経済)
・地球環境に配慮した活動(環境)
・国土・地域発展への貢献(地域)
・個人の成長の実現(社会)
・信用・信頼に基づく経営(企業)
また、持続可能なまちづくりに向け、墨田区が参加を呼びかけているSDGs宣言に応募し、2024年5月には墨田区からSDGs宣言証を受領しました。
以下の5つを重要課題(マテリアリティ)とし、自社HPにサステナビリティ宣言ページを新たに開設することができました。
・明日のものづくりへの貢献(経済)
・地球環境に配慮した活動(環境)
・国土・地域発展への貢献(地域)
・個人の成長の実現(社会)
・信用・信頼に基づく経営(企業)
また、持続可能なまちづくりに向け、墨田区が参加を呼びかけているSDGs宣言に応募し、2024年5月には墨田区からSDGs宣言証を受領しました。
Q
取り組みに際し、印象的なエピソードがありましたら教えてください。
A
当社のSDGs経営への取り組みが、いくつかの業界誌や会報誌に掲載されました。通常、売上や利益、設備投資に関して取り上げられることがほとんどなので、当社がサステナビリティ宣言をしたという記事はまだめずらしく、お取引先から多くの反響もありました。結果として、お客様から信頼される企業としてのイメージアップにもつながっていると思っています。
Q
今後の展開について、目標や戦略を教えてください。
A
現在、公社の「ゼロエミッション実現に向けた経営推進支援事業」を活用して、戦略やロードマップを策定中です。ゼロエミッションの推進によって、さらなる競争力強化(BCP基盤の確立・コストダウン)、売上アップ(企業ブランド価値の向上)を目指しています。
その他、消費電力を減らす取り組みやエネルギーの自給自足のための設備導入、健康経営の充実など、サステナビリティ宣言に則した具体的な活動に取り組んでいく予定です。
その他、消費電力を減らす取り組みやエネルギーの自給自足のための設備導入、健康経営の充実など、サステナビリティ宣言に則した具体的な活動に取り組んでいく予定です。
新井ハガネ株式会社
所在地:東京都墨田区立川2-9-8
設立:1954年3月
事業内容:特殊鋼鋼材卸売業務
代表者:新井信一郎
従業員数:30名
WEB:https://www.araihagane.co.jp/
所在地:東京都墨田区立川2-9-8
設立:1954年3月
事業内容:特殊鋼鋼材卸売業務
代表者:新井信一郎
従業員数:30名
WEB:https://www.araihagane.co.jp/