ひろがる!SDGs経営に取り組む中小企業東京都内中小企業のSDGs推進事例
【公社支援活用事例】2025/10サービス業
マタニティ花嫁に寄り添う想いを
SDGsの視点から社会に発信
株式会社ジェイディ(渋谷区)
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Q
主な事業内容を教えてください。
A
マタニティ花嫁専門のウェディングドレス制作及びレンタル、それに付随する事業を展開しています。当社は創業以来、マタニティ専用ドレスを花嫁たちの体に合うようにゼロから作り込んできました。現在は250着以上のドレスから、独自のノウハウである“体型予測®”を通じて、全てのマタニティ花嫁に最適なご提案ができる体制を整えています。さらに、遠方やつわりなどを理由にサロンにお越しいただけないお客様でも、自宅で試着ができる「自宅deレンタル」というサービスも展開しています。また、マタニティウェディングの正しい知識を広めるために、お客様向けや業界のプランナー向けの講座も開催しています。
Q
どのようなきっかけで、SDGs経営に取り組もうと思われたのでしょうか。
A
当社では、子育て中のママが各自の才能を活かして働いています。スタッフの一人が、公社で開催するSDGs経営セミナーに興味があるということで、受講してもらったところ、私たちでもできることがたくさんあると気づき、公社のアドバイザーにお越しいただいて具体的にお話を聞いてみることになりました。実はそれまでは、SDGsは私たちのような小さな会社にとっては、壮大すぎるものだと思っていたのです。
Q
公社のアドバイザーからは、どのような助言がありましたか。
A
当社の現状を丁寧にヒアリングして経営分析をしていただく中で、創業時から掲げている「すべてのマタニティ花嫁が、自分らしい大切な一日に、最高のドレスを選べる世界をつくりたい」というコンセプトが、社会の流れやSDGsの理念と合致している、もっと前面に打ち出すべきだとご提案いただきました。アドバイザーには伴走支援を計7回実施いただき、その中で自社の強みや社会的意義を改めて整理することができました。ホームページでサステナビリティページを整備し、今後の発信や事業の方向性を進めるうえでの大きな指針となりました。
Q
設定した目標の取り組みについて、いくつか教えてください。
A
軸となるのは、女性のエンパワーメントです。当社は、子育て中の女性の雇用にも力を入れており、地域の子ども園でのイベントや店舗の看板で求人を募り、積極的に採用しています。週1日から働け、子どもの急な発熱による休みにも柔軟に対応し、働く女性が社会とのつながりを維持してキャリアを継続できる環境を提供しています。
また、ドレスの制作においては、価値ある素材を最大限に活用し、多彩なアレンジパーツ(袖等)を作成することで環境に優しいアップサイクルにも取り組んでいます。そのほか、「一人の子どもが未来の世界を救う」という信念から、慈善団体「国境なき子どもたち」に売上の一部を寄付する支援を続けています。地球の未来を考え、微力ながらSDGsの達成に貢献していきたいと考えています。
また、ドレスの制作においては、価値ある素材を最大限に活用し、多彩なアレンジパーツ(袖等)を作成することで環境に優しいアップサイクルにも取り組んでいます。そのほか、「一人の子どもが未来の世界を救う」という信念から、慈善団体「国境なき子どもたち」に売上の一部を寄付する支援を続けています。地球の未来を考え、微力ながらSDGsの達成に貢献していきたいと考えています。
Q
SDGs経営に取り組みはじめて、どのような変化がありましたか。
A
まず、「自分たちがやっていることがSDGsにつながる」と気づいたことで、スタッフは仕事に誇りを持ち、モチベーションが向上しました。女性活躍推進や産後の女性の仕事復帰への意識も高まり、スタッフ間の結束力も強まったと感じています。その結果、社会へ向けてより自信を持ってメッセージを発信できるようになりました。
スタッフ間の会話でもSDGsにまつわるアイデアが出され、ドレスの生地の端材からオリジナルの巾着をつくることになりました。その巾着にお菓子を入れて営業ツールとして活用したところ、想像以上の反響がありました。この取り組みが「サステナビリティへの想いが形になったもの」として受け止められ、その後の打ち合わせでも話題が広がり、取引先のホテルや挙式を扱うレストランとの関係が深まり、お客様のご紹介が増えて売上にもつながりました。
スタッフ間の会話でもSDGsにまつわるアイデアが出され、ドレスの生地の端材からオリジナルの巾着をつくることになりました。その巾着にお菓子を入れて営業ツールとして活用したところ、想像以上の反響がありました。この取り組みが「サステナビリティへの想いが形になったもの」として受け止められ、その後の打ち合わせでも話題が広がり、取引先のホテルや挙式を扱うレストランとの関係が深まり、お客様のご紹介が増えて売上にもつながりました。
Q
ビジネスチャンスという点からも効果を感じられているのですね。
A
はい、取引先やお客様に対して当社の姿勢を明確に発信できるようになり、信頼感や共感を得やすくなりました。特にサステナビリティへの関心が高い女性のお客様からは評価をいただくことが多く、結果としてブランド価値の向上と売上増につながっていると実感しています。
また、ドレスの生地をアレンジし有効活用することで「廃棄を減らす」「新しい価値を生み出す」という社内の意識が高まり、コスト面の見直しや効率化にも波及しています。
当社の取り組みは大河の一滴かもしれませんが、小さな実践を積み重ねることで社内外に良い循環が生まれつつあり、SDGs経営の意義を確かな手応えとして感じています。
また、ドレスの生地をアレンジし有効活用することで「廃棄を減らす」「新しい価値を生み出す」という社内の意識が高まり、コスト面の見直しや効率化にも波及しています。
当社の取り組みは大河の一滴かもしれませんが、小さな実践を積み重ねることで社内外に良い循環が生まれつつあり、SDGs経営の意義を確かな手応えとして感じています。
Q
今後の展望についてお聞かせください。
A
創業以来の理念である「すべてのマタニティ花嫁が、自分らしい一日を安心して迎えられる世界をつくる」という想いを、SDGsの視点からも社会に発信し続けていきたいと考えています。このところ、「マタニティウェディングドレスと言えば、ジェイディですよね」といった嬉しい声も寄せられるようになりました。社会課題への貢献を明確に示すことが、企業としての成長に寄与していると実感しています。
マタニティ花嫁は世界中に存在します。実際に、海外で挙式される花嫁向けに空港までドレスをお届けしたこともあるのですが、将来的には、マタニティドレス分野におけるリーディングカンパニーとして持続的に成長し、海外のマタニティ花嫁たちにもジェイディの想いを届けていきたい、そう思っています。
マタニティ花嫁は世界中に存在します。実際に、海外で挙式される花嫁向けに空港までドレスをお届けしたこともあるのですが、将来的には、マタニティドレス分野におけるリーディングカンパニーとして持続的に成長し、海外のマタニティ花嫁たちにもジェイディの想いを届けていきたい、そう思っています。

株式会社ジェイディ
所在地:東京都渋谷区代々木5-6-13 ホリビル1F
設立:2012年8月
事業内容:マタニティ花嫁向けの婚礼衣装のレンタル・製造、及びその他付随する事業
代表者:花谷珠里
従業員数:6名(2025年現在)
WEB:https://www.jadee.net/
所在地:東京都渋谷区代々木5-6-13 ホリビル1F
設立:2012年8月
事業内容:マタニティ花嫁向けの婚礼衣装のレンタル・製造、及びその他付随する事業
代表者:花谷珠里
従業員数:6名(2025年現在)
WEB:https://www.jadee.net/




