ひろがる!SDGs経営に取り組む中小企業東京都内中小企業のSDGs推進事例
【公社支援活用事例】2025/11製造業
すべてのゴールにつながる事業
SDGsは自社を再認識するきっかけに
株式会社YDKテクノロジーズ(渋谷区)
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Q
主な事業内容を教えてください。
A
私たちは、舶用、航空、気象・水文、防衛といった社会インフラの根幹を支える事業活動を行っています。主な製品としては、船に搭載する方位計(ジャイロコンパス)、航空機のジェットエンジンのセンサー類や点火装置等、身近なところでは、河川の流速や水位、高速道路の風向風速や雨量などを測る装置に私たちの技術が使われています。各事業が共通しているのは、「はかる」技術で社会に貢献している点です。高度な技術を駆使した製品の開発設計から製造販売までを一貫して手がけています。
Q
SDGs経営に取り組もうとした経緯を教えてください。
A
事業のほぼすべてが社会インフラを支える役割を担っているため、当初は特にSDGsに結び付けなくても、社会貢献をしていると自負していました。しかし一方で、世の中ではSDGsがとても注目されていて、SDGsの取り組みをきちんと情報発信することによって、企業イメージが向上したり、採用面で有利に働いたりする現実があります。そこで、私たちが自信を持って行っている事業をSDGsに照らし合わせるとどのようになるのか、あらためて興味を持つようになりました。
また、社外への発信も重要ですが、一番は従業員に自分の会社に誇りを持ってほしいという願いから取り組むべきだと考えました。今後さらに働き方が多様化していったとき、組織と働く人の関係性は難しくなってくるのではないか、そうした中では会社と従業員が共有できる目的や大義がより大切になると思うからです。
また、社外への発信も重要ですが、一番は従業員に自分の会社に誇りを持ってほしいという願いから取り組むべきだと考えました。今後さらに働き方が多様化していったとき、組織と働く人の関係性は難しくなってくるのではないか、そうした中では会社と従業員が共有できる目的や大義がより大切になると思うからです。
Q
具体的には、どのような流れで取り組みをスタートされたのでしょうか。
A
広報部門が中心となり、今回のプロジェクトに着手しました。以前から当社の事業や社会的役割をホームページでより分かりやすく発信し、当社への理解や採用へも繋げていきたいと考えておりました。新たなページを制作するために、まずはSDGsやサステナビリティの考え方について詳しく知る必要がありましたが、どのように進めたらよいか分からず困っていました。WEB検索で公社の伴走支援があることを知り、相談窓口に問い合わせて、具体的に支援を受けることにしました。初めに、担当アドバイザーから、年間計画として一連の活動の流れややるべきことを示していただきました。また、プロジェクトのキックオフ時には、SDGsを理解するための社内セミナーを行っていただき、全社にオンラインで配信しました。
Q
プロジェクト活動の体制や進め方について教えてください。
A
当社は、4つの事業、複数の事業所から成り立っており、まずは、各部門からメンバーを募って10人ほどのプロジェクトチームを編成し、業務内容の洗い出しを行いました。各事業が自主性を持ち独立しているため、お互いの業務について詳しく知らなかったことも多く、改めていろいろな仕事があることが分かりました。各事業部門とコンタクトを取り合うことでそれぞれの理解が深まり、結果的に、SDGsを通して全社が見えてきた、と感じています。
ホームページ制作にあたっても、そのようにいろいろな情報を集めるところからはじめて、掲載するコンテンツについて担当部門と打ち合わせを重ねながらページを作っていきました。支援を受けながら全社的な知識を洗いだして、一致協力してホームページを作り上げたことが、今回のプロジェクトの何よりの成果だと思っています。
ホームページ制作にあたっても、そのようにいろいろな情報を集めるところからはじめて、掲載するコンテンツについて担当部門と打ち合わせを重ねながらページを作っていきました。支援を受けながら全社的な知識を洗いだして、一致協力してホームページを作り上げたことが、今回のプロジェクトの何よりの成果だと思っています。
Q
公社のアドバイザーからは、どのような助言がありましたか?
A
担当アドバイザーからは、「生い立ちの違う4つの事業が一体となり、SDGsで語ることが大きなインパクトのある企業ですね。当社のように17の目標全てを網羅している企業は、そう多くはありません」というコメントをいただきました。プロジェクト活動の結果、当社の事業がSDGsの17の目標全てにつながっていることが分かり、想像を超える発見でした。アドバイザーの言葉は従業員の耳に入りやすかったですし、伴走型でプロジェクト活動をサポートいただけたことはとても良かったと感じています。
Q
今後の展開について目標を教えてください。
A
当社は「人々の安心・安全を支え、平和で豊かな社会づくりに貢献する」を経営理念としています。今までも、従業員一人一人がこれを意識してきたと思います。しかし、各々担当している業務がSDGsの何かしらに結びついていると分かって、改めて、自分たちの仕事に自信と誇りを持つことができたと感じています。
また、今年4月に新中期経営計画をスタートさせました。これを従業員に浸透させていくのは、とても難しいことですが、自分の仕事がどのように関連しているかを示すことが大事だと考えています。当社の事業の社会的価値は、SDGsの考え方に裏打ちされているということが今回のプロジェクトを通して分かりましたので、このことをしっかり社内に伝えていきたいと思います。社内に浸透させることで、従業員一人一人から社外に広げていくことができればいいと考えています。
また、今年4月に新中期経営計画をスタートさせました。これを従業員に浸透させていくのは、とても難しいことですが、自分の仕事がどのように関連しているかを示すことが大事だと考えています。当社の事業の社会的価値は、SDGsの考え方に裏打ちされているということが今回のプロジェクトを通して分かりましたので、このことをしっかり社内に伝えていきたいと思います。社内に浸透させることで、従業員一人一人から社外に広げていくことができればいいと考えています。
SDGs経営の取り組みに対するプロジェクトメンバーの声

社内でどんな事業をやっているかを全社的に洗い出すことができた、と成果を実感する佐藤本部長。

広報・管理グループ長の中山さん。ホームページのリニューアルにあたってプロジェクトチームを立ち上げるなど、まとめ役を担った。

広報・管理グループの矢部さん。やっていることがSDGsにつながっているか考える姿勢が大切だと気づかされたという。

「えるぼし認定」の取得など、女性の働きやすい環境が整っていることも、自社の良いところと語る広報・管理グループの米澤さん。
株式会社YDKテクノロジーズ
所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-23-13
創立:1960年10月
営業品目:防衛関連機器、気象・水文観測機器、航海・海洋関連機器、航空・宇宙関連機器、情報伝送機器、産業用点火装置
代表者:日比野 隆也
従業員数:657名(2025年3月31日現在)
WEB:https://www.ydktechs.co.jp/
所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-23-13
創立:1960年10月
営業品目:防衛関連機器、気象・水文観測機器、航海・海洋関連機器、航空・宇宙関連機器、情報伝送機器、産業用点火装置
代表者:日比野 隆也
従業員数:657名(2025年3月31日現在)
WEB:https://www.ydktechs.co.jp/



