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人材育成計画作成支援事業 支援事例(6)〜株式会社大王製作所〜

“トップダウン”から“ボトムアップ”への変貌で時代の変化にチャレンジ

キーホルダーなど 株式会社大王製作所は、キーホルダー、貴金属を含むアクセサリー装身具、玩具および部品の開発、製造および販売を主業務とする企業で、人と自然に優しい商品の提供と活動を目指している。果たして、二代目社長の掲げる地球、社員、顧客、企業のすべてを満足させ、みんなが幸せになろう!という経営理念は実現できるのか?何年もの試行錯誤の末に行き着いた最後の壁は“人”であった。

二代目社長の苦悩とは

 先代の高度成長期の時代は“トップダウン”組織であっても、経済の波にのり売上UPによる成長が可能であった。しかし、ふたを開けてみると、そこにいる社員は上から下までみんな指示待ちのYESマンだけになっていた。
 二代目の景気停滞期においては時代の変化に敏感に対応するべく、社員一人一人の感性を大切にしなければと“ボトムアップ”に舵を切った。が、いざ急に自分で考え自分で行動しろと自律を求められても社員は戸惑うばかりだった。社員は先代の時代のトップダウンの仕事の進め方に慣れており、二代目が進めようとしているボトムアップへの急激な変革に対して戸惑いを感じ、心の中にわだかまりを抱えていたようである。
 このような「人」の問題に直面して、社内の勉強会開催や外部機関のセミナーに積極的に参加させて刺激を与えるも、意識改革までは至らず、経営者が思ったほどの効果は得られなかった。
 こうして社内での閉塞感が漂う中で出会ったのが公社の「人材育成計画作成支援事業」であり、「オーダーメード研修事業」であった。

第三者(公社)の風を取り入れ、社員の意識改革に着手

地球規模でみんなが幸せになるために! 人材育成計画作成にあたっては、人材ナビゲータが経営者を始め、3割近くの社員に個別面談を実施したところ、従来自社で行っていた社員ヒアリングでは得られなかった社員の本音の声が抽出された。これにより経営者層の理想と社員たちの現実との間の現状のギャップが顕在化され、双方で認識を新たにすることができた。
 そして、まずは公社の「オーダーメード研修事業」にて「管理者基本」研修を実施し、業績を左右することになる管理職層の意識改革から始めることとなった。今までは仕事の処理の仕方を教えるという社内OJT教育だけに頼っており、社員に対する集合教育的なものは殆ど実施してこなかったが、今回の研修実施で、管理者としての役割や身につけるべき基本的な知識・技能等を習得するとともに、お互いが裸の意見をぶつけ合い解決方法を話し合うことによって、仕事に取り組む意識・自らが変革することの重要性を理解することができたように思われる。
 また、この研修をきっかけに、人材育成に関する改善点を全て洗い出し、社員一人一人の自律と意識改革を進めるべく3ヶ年にわたる教育体系の再構築と研修カリキュラムの作成が行われた。
 今年は計画の2ヶ年目として中堅社員にも対象範囲を広げ、引き続き公社の力を借りながら全社を挙げて更なる意識改革を推進していく予定だ。創立50周年を迎え、また一歩経営理念である「みんなが幸せになろう!」に向って地道にではあるが着実に“ボトムアップ”企業への変革が進んでいる。

連絡先

人材育成計画の作成支援株式会社大王製作所
 代表者:田代 肇氏
 所在地:台東区日本堤2-11-6
 TEL:03-3876-1345 / FAX:03-3876-1349
 URL:http://www.daiomfg.co.jp/
 資本金:1億2,000万円  従業員数:34名

□ 問い合わせ先 □
企業人材支援課
TEL:03-3832-3675 / FAX:03-3832-3679

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