事例集

●事例05

早く買うほどトクをする。早期購入者応援システム
第3回東京シニアビジネスグランプリ ファイナリスト
 
株式会社タイムアドバンテージ
岸 正さん

代表者インタビュー

事業内容について詳しく教えてください。
新しい付加価値が付いた、通販サイトを開発・運営しています。どのような通販サイトかというと、通常の商品は世に出た時に一番価格が高く、時間が経つにつれて段々と値段が下がっていく仕組みです。商品を後から購入する人は、通販サイトで購入した人のレビューを見て評判や商品の内容を確認でき、尚且つ値段が下がったタイミングで商品を購入することができます。そのため、後に商品を買う人のメリットが高い、これが通販の現状です。
商品が世に出たタイミングで買う人は商品に魅力を感じて買うのですが、その方たちが一番高い値段で商品を購入するのは理不尽だなと思っていました。この、現在では当たり前と思われている仕組みを是正するために、早く買った人が安くなる仕組みを構築した通販サイトを提供するのが私のビジネスです。わかりやすくいうと「早く買うほど安くなる」サービスです。
このビジネスを考えたのはなぜですか。
私自身が新しい物好きで、電化製品の新商品や話題の新スポットが誕生したらすぐに行きたくなる質です。その時は欲しいから買う、行きたいから行くと考え、値段は二の次です。 先に買う人がいたからこそ量産できたり、安く提供できることを考えると、早く買った人にこそ「ご褒美を与えていいんじゃないか」と考えました。早く買っても後悔しない仕組みで買い物を楽しめる商習慣を定着させたいと思い、起業しました。
現在システムの展開はしているのでしょうか。
テストマーケティングを行い、利用者から意見を伺いました。「こういうのが欲しかった!」という感動はありませんでしたが、「あると絶対に使う」という気づきを感じていただけたので潜在的なニーズはあると確信しました。今後はサービス提供のためのシステム基盤を固めて、事業を展開していきたいと考えています。
前職と全く違う職で苦労したことはありませんでしたか。
前職はキャラクタービジネスの会社に勤務しておりました。現在の自分のビジネスは全く異なる職種とは考えていなくて、扱っている商品は確かにキャラクターやソフトですが、やっていたことは「商品の販売促進」や「小売店への集客促進」、「キャラクターの育成」、「キャラクターへのファン獲得」などマーケティングがメインの業務だったため、そういう面から考えると商品の価格操作やプロモーション業務はあまり違いがないと感じているので、楽しく業務に取り組めています。そのため、前職の経験がすごく活きていると実感しています。
シニア世代の方に起業のポイントなどを教えてください。
ポジティブに自分の業務を信じることしかないと思っています。
昨今、国を挙げて起業を推進するなど、起業すること自体はそこまでハードルが高くないと感じています。起業は若い人のモノだという風潮がありますが、その中でシニア向けに開催している「東京シニアビジネスグランプリ」は素晴らしいコンテストだと感じています。年齢は関係なくアイデアさえよければ起業は成功するんじゃないかと信念を持って業務を進めていくのが大事だと思います。若い人たちと比べてシニアのほうが社会経験は積んでいるはずなので、このアドバンテージを起業に活かすべきだと思います。若い人とシニアが競争してもいいぐらいの社会になったら楽しいですよね。シニアだからと言ってあまり物怖じしないでいいと思います。
東京シニアビジネスグランプリに応募した動機やセミナー・ファイナルでの経験はいかがでしたか。
グランプリファイナルのプレゼンは自分的には大失敗でした。会社業務でやっていたプレゼンは、自分が考えたことというより会社が考えたことを相手にわかっていただくことでした。このようなプレゼンは前職で何度も経験してきましたが、自分の事業のプレゼンとなるとたちまち緊張していまい、うまく話せませんでした。自分の良い所をプレゼンするのは難しいなと感じました。悔しいので別のアイデアでもう一度応募しようかなと考えています(笑)。
今後の事業プランをお書きください。
まずはシステムを完成させて、出来上がったものを胸を張っていろんなところに展開できればと考えています。前職で販促業務を経験していましたが、資金がないと告知は難しいなと実感しています。今後はお金をかけつつ、SNSも活用した告知活動を実施して、「早期購入者応援システム・早ぽち」を少しずつ浸透させることができればいいなと、また足で稼ぐこともしなければいけないと感じています。地元をベースに商工会議所や市役所を通じて、自分の事業を数多くの方に知っていただきたいです。

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