事例集

●事例06

専門職を対象にした在宅医療機器の研修事業
第3回東京シニアビジネスグランプリ ファイナリスト
 
合同会社全国在宅医療機器安全推進機構
中田 満さん

代表者インタビュー

事業内容について詳しく教えてください。
在宅医療に従事する医療職(医者、看護師、保健師)、介護職(ヘルパー、ケアマネージャーなど)を対象にした、在宅医療機器の研修事業を実施しています。研修内容は人工呼吸器、酸素、輸液ポンプなど在宅医療で使用する機器の取扱いやヒヤリハットなどを題材にした実習中心の体験型研修です。介護職の方も喀痰吸引などの医療行為が行えるようになっていますので、研修の需要が高くなっているのを感じています。
起業した時の経緯を教えてください。
在宅医療機器の実務経験と、自分自身が癌に罹患し医療機器に生命を救われたことが理由です。
また近年では在宅医療の医療事故が増えているため、事故を少しでも減らしたい、無くしたいという思いで起業しました。
医療現場への人脈はどのようにして構築していったのですか。
前職の繋がりが活きました。前職では人工呼吸器の販売と在宅医療の仕事をしていたのですが、そこで培った人間関係が起業に役立ちました。また、営業職を40年やってきた経験を活かし、研修に参加してほしい企業に直接営業活動を行いました。前職の経験は、シニア起業家が若手起業家に負けない部分だと思っています。
シニア世代の方に起業のポイントなどを教えてください。
夢を実現する事業計画を練るのがポイントだと思います。テレビで高齢の方が食堂などで生き生きと働いている様子を見ますが、あれはお金じゃなく生きがいでやっていると思います。私もお金ではなく自分の生きたいように生きる憧れがあります。それが起業でした。
他には、最初から確実に利益が出せる事業計画を練ること。計画した通りに事業は進まないと思っているので、きちんと見つめなおして1円でもいいから黒字がでる事業計画書を作ることが大切だと思います。
東京シニアビジネスグランプリに応募した動機やセミナー・ファイナルでの経験はいかがでしたか。
あがり症なのでグランプリファイナルのプレゼンはすごく緊張しました。プレゼン後には審査員から有益なアドバイスをいただくことができました。アドバイスをいただけたのもプレゼンをしたからですし、自分では気づかないことを言っていただけたので、ファイナリストに残りプレゼンを行ったことは非常にいい経験でした。
あとはファイナリストの皆さんと事業についてのお話や交流ができたことは刺激になりました。
最後に今後の事業プランを教えてください。
5年以内に都内に5営業所を開設して、それ以降は首都圏(埼玉・千葉・神奈川県)へ進出したいと考えています。
首都圏で8万人の医療職、52万人の介護職、そこをターゲットに事業をしっかりと固めていきます。
また、5年後には学生時代に学んだ微生物・細菌関連知識を活かして新しい事業を考えています。
やはり、自分でチャレンジすることは楽しいです。私は棺桶に入るまでずっと何かに挑戦したいと思っています。

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