事例集

●事例05

高い運動パフォーマンスを支えるウェア
第4回東京シニアビジネスグランプリ ファイナリスト
 
合同会社トライシクルデザイン
加瀬 俊一さん

代表者インタビュー

事業内容について詳しく教えてください
自転車やアウトドアシーンで使用するスポーツウェアやそこから派生するスポーツカジュアルウェア、テーマパークで働いているパフォーマーのウェア、企業ユニフォーム、ミュージシャンのステージ衣装など、その他関連したイベントのノベルティグッズやTシャツなどの製作を中心に行っています。
起業した経緯は何だったのでしょうか
大学卒業後、株式会社やまもと寛斎(現 株式会社山本寛斎事務所)に入社し、入社後はパリコレクションなどのステージ衣装を担当しておりました。その後は日本の老舗サイクルウェアメーカーの会社や株式会社ゴールドウインに転職してスキルアップしてきました。そこで学んだスポーツウェアの機能性に魅力を感じたので、機能性とファッションデザインを融合して快適に着られるウェアを製作しようと思いました。「高い運動パフォーマンスを支えるウェア」というコンセプトで、動きの激しい方などに着ていただくことで、よりご自身のパフォーマンスに集中できるように製作しています。
これまで起業で苦労したことはありましたか
まずはコロナです。起業したのはコロナが落ち着いた2023年3月だったのですが、その前に多くの影響がありました。コロナ禍による経済シュリンクによる新規口座開設制限などがあり取引先や人脈の再構築を余儀なくされ、収入含め不安な日々でした。自立支援金などによる支援のお陰でコロナが落ち着いたころの起業に切り替え、新規取引先開拓やビジネスモデルの再検討など、じっくり時間をかけて準備を行うことができました。
トライシクルデザインの強みはなんでしょうか
大手企業ではできない、きめ細かい対応や企画提案のスピード感が一番の特徴です。そこは大手企業と差別化ができるところだと考えています。着用して得られる満足感・充実感を、日本製による信頼と安定した品質で実現する商品を開発、提供いたします。
シニアだからこそできる創業のポイントはありますか
自分なりの人脈を持っているかどうかが重要だと思います。人脈の形成は在職中から築いていくものであり、事前にある程度考えながら過ごしていくことが必要だと思います。また、自分の強みを理解して整理しておくことは、当たり前ですがとても大切です。ご自身の持つ強みを最大限活かせる商品、市場は何かを見極めること。市場がなければ新しい市場を作ることを考える、全てを楽しんでやることが大切だと思います。
東京シニアビジネスグランプリに応募したキッカケと感想を教えてください
TOKYO創業ステーションのプランコンサルティングで紹介していただきました。自分の可能性を客観的に評価していただく機会として応募しました。他のファイナリストの皆さんから、ビジネスプランや事業精度、視点の持ち方などを学ぶ機会となり、大変良い経験になりました。
最後に今後の事業プランを教えてください
失敗したら0になってしまうので一つ一つの事業を確実に行っていくことです。まずはテーマパーク衣装製作の取り組みを広げていき、売上の基盤を大きくしっかり作ること。そしてそこで得た利益で機能性を盛り込んだファッション性の高いスポーツカジュアルウェアを日常着、ワークウェアで展開し広げていきたいと思います。また価値のわかる顧客を対象にオーダーメイドでのオンリーワンウェア作りでより当社の特徴を際立たせていきたいと考えています。
会社HP:https://tricycle-design.com/

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