ご存知でしたか? 東京は、日本有数の伝統工芸の産地です。
伝統工芸品産業は近年注目を集める東京の地場産業のひとつですが、消費者の生活様式の変化に伴う市場縮小や後継者不足等、多くの課題に直面しています。
公社は、伝統と技術を今に伝える伝統工芸品産業の発展を支援するため、各種事業を実施しています。
東京都指定伝統工芸品の展示販売会です。
多種多様の伝統工芸品が一堂に会する会場はまさに圧巻。全国でも大きなイベントのひとつです。
東京都が主催し、公社が企画・運営しています。
伝統工芸品産業の若手後継者のための展示販売会です。
東京都が「後継者育成支援事業」の一環として主催し、公社が企画・運営しています。
東京都内の小学生を対象にした、伝統工芸品のデザインコンテストを実施しています。最優秀作品に選ばれると、伝統工芸士達が協力して制作し、世界に一つしかない作品を応募者へプレゼントしています。
東京都の伝統工芸士が制作した新作商品のコンクールを実施しています。
伝統工芸品産業には3つの産業団体があり、各団体は伝統工芸品のPRや研究開発、人材育成等を目的とした自主的な活動を展開しています。公社は各団体の事務局を担い、その運営と活動を支援しています。
「東京都伝統工芸品産業団体連絡協議会」
東京都指定伝統工芸品の産地組合で構成する団体です。
「東京都伝統工芸士会」東京都知事が「東京都伝統工芸士」として認定し、その称号を贈られた職人で構成する団体です。
「東京都伝統工芸品産業団体青年会」
伝統工芸品産業の若手後継者にあたる職人で構成する団体です。
公社では、東京都の委託を受けて、「東京都伝統工芸品」の指定制度および「東京都伝統工芸士」の認定制度の一部運営を担っています。
■東京都の伝統工芸品とは
現在、41の工芸品が東京都の伝統工芸品として指定されています。
<東京都伝統工芸品の指定制度>
東京都では、下記の要件を備える工芸品について、「東京都伝統工芸品産業振興協議会」の意見を聴いて、知事が東京都伝統工芸品に指定しています。
製造工程の主要部分が手工業的であること
伝統的な技術又は技法により製造されるものであること
伝統的に使用されてきた原材料により製造されるものであること
都内において一定の数の者がその製造を行っていること。
■東京都伝統工芸士とは
「東京都伝統工芸士」とは、東京都指定の伝統工芸品41品目の職人たちの中で、卓越した伝統的技術・技法を有するとして東京都知事に認定された者です。 <東京都伝統工芸士の認定制度>
東京都では、下記の要件を備える者のうちから、「東京都伝統工芸品産業振興協議会」の意見を聴いて、知事が東京都伝統工芸士に認定しています。
東京都伝統工芸品の製造の実務経験が15年以上あり、現在もその製造に従事していること
高度の伝統的技術・技法を有していること
伝統工芸品産業振興事業の推進に協力しており、今後も協力できること。
(概要)
・江戸時代の町人の日常生活の中で伝統工芸品が使われている様子を再現した情景模型
・サイズ 幅180cm 奥行80cm 高さ100cm
・縮尺 1/30
公社では、都民の皆様に東京で伝統工芸が発展した背景をわかりやすくご紹介し、「東京産」の伝統工芸品に興味を持っていただくため、江戸時代の町人地のジオラマを制作し、展示しています。
ジオラマは公社の本社(秋葉原)1階の受付前に展示し一般公開していますが、伝統工芸に関する展示会やイベント等にも随時出張展示し、多くの方に楽しんでいただいています。
<東京で伝統工芸が発展した背景>
江戸の昔から東京は“日本一の大消費地”でした。
大都会の豊かな江戸っ子の需要に応じて、江戸の職人たちは技を磨きました。
こうして産み出された数々の粋な工芸品が、今日まで育まれています。