
ASEAN市場最大級の日本食見本市「Food Japan 2024」出展レポート

シンガポールで開催される日本食見本市「Food Japan」は、毎年多くの方が期待し来場する人気の展示会です。Tokyo SME サポートセンターは今回、石川酒造、岡直三郎商店、橘点心庵の皆さん(※以下敬称略)と共に出展いたしました。
10月24日(木)~26日(土)に開催された本展示会の出展社数は194社、三日間の来場者数は7,522名。最終日の26日は一般消費者にも開放され、大いに盛り上がったFood Japanの様子をレポートします。
10月24日(木)25日(金)卸売業者、飲食店などB2B向けの二日間
今回、東京パビリオンは入場口の目の前で、来場者全員の目に留まる好位置。初日から開場と同時に多くの来場者が東京パビリオンで足を留め、幸先良好。

初めに石川酒造の日本酒とビールに舌鼓を打つ。日本酒の人気は相変わらず強く、出展企業の約1/3ほどが日本酒関連の企業のなか、多くの人の目に留まるこの位置は大きなアドバンデージだ。

醤油とスパイスを出展した岡直三郎商店は、同じく東京パビリオンに共同出展している東京都漁業協同組合(※敬称略)のお寿司に合わせて醤油のサンプルを提供してみた。B2Bのせいか、商品そのものの味を確認したいと別々に試す来場者も多かったのが印象的。風味と旨味が際立つとのコメントもあり、改めて自宅で使用している醤油との違いを実感。

来場者たちはその後、日本各地の産品を試食・試飲しながら会場を廻り、再び東京パビリオンへ。和菓子の橘点心庵で足が止まる。シンガポールではまだ馴染の薄い人形焼きは、味だけでなく七福神の形も来場者の興味を誘っていた。また、今回特別に用意したマーライオンのサブレを渡すと来場者は笑顔に。一気に親近感を持ってもらえたようだ。

二日目の金曜日は出足は遅かったものの、お昼頃からは初日同様多くの来場者が訪問。卸売業者のみならず小売店の方々の訪問も多くあり、継続商談になりそうな案件も有り期待大。帰国後の重要フォローアップ事項を出展社と共有。
10月26日(土)一般消費者も入場可能な一日
最終日は一般消費者にも開放されたため、オープン直後から会場は大盛り上がりに。展示即売会と勘違いしているのではないかと思うほど、売ってほしいとの声があちこちで聞こえる。最終日で疲れも少し出ていた出展社の皆さんも、この盛り上がりに応えるかのように説明や対応に奔走。ほとんどのブースで試食用の皿やコップが切れてしまうほどの盛況ぶりだ。
橘点心庵では人形焼きのサンプルが残り少なくなってしまい、時間を決めて配布し始めると、配布開始時間にはブースを取り囲むほどの列ができていた。午後4時半の閉場までこの盛況ぶりは続いた。この日の来場者は2,654名。最終的に一般消費者の口に入る商材は、消費者の認知度も重要なファクターとなるため、これだけの人数に紹介できた効果は大きいだろう。

展示会を終えて
出展社のうち2社の方々は閉場後、後片付けを済ませてそのまま夜の便で帰国。残りの1社は、翌日小売店などを視察しその後に帰国されたとのこと。
出展品の一部が会期ぎりぎりに届いたり、試食用の皿やコップが足りなくなってしまったりと、ハラハラドキドキする部分もあった実働約四日間の出張だったが、息つく間のないほどの盛況をみせた今回のFood Japan 2024は、参加した出展社に大きな成果をもたらすことだろう。
後日談
展示会から1か月たった今、出展された企業では展示会で面談した相手と連絡を取っている。実際に見積もりを提出している段階もある一方、2月に開催予定のイベントに招待された企業もあり、今後のビジネス拡大に期待が持てる状況。
来年度は、更にパワーアップして東京都の中小企業様に活躍いただけるよう本事業を継続したい。
2024年12月2日【執筆】東京都中小企業振興公社 海外展開支援課 小松
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