令和4年度


高い技術力・デザイン力が強み。
「これが日本だ!」といえる唯一無二の商品で立ち向かう。

株式会社シーティーアイ
越境EC支援
他社とコラボすることで他にない魅力ある商品を開発
「3Dクリスタルの技術革命」を掲げる当社の強みは、細部に至るまでリアルに美しく表現できるレーザーによるガラス内彫刻です。3Dクリスタルに関する深い知識・高い技術・優れたデザイン力は国内外で高く評価され、2014年の世界卓球のメダル、ドイツのBMW博物館のミュージアムグッズの他、様々な企業の記念品などを制作しています。

こうした技術を有する当社は、江戸硝子の田島硝子さんとコラボすることになりました。当時、田島硝子さんは人気商品「富士山グラス」の偽物の横行に困っており、当社が鶴と飛行機のレーザー彫刻を施して、唯一無二の「富士山ロックグラスカッパストーン 鶴と飛行機」を創出。大手ショッピングサイトでの国内向けの販売を始めたのです。


越境ECへの出品で商品が売れ海外サイトからの販売依頼が
そんな折、公社からの案内で「越境EC出品支援事業」を知り、中国・ASEAN・グローバルのECサイトに「富士山ロックグラス」を出品することとなりました。
海外への出品といっても、翻訳も商品の発送・入金確認などもすべて公社がサポートしてくれます。担当ナビゲータの方からは「ECサイトはトップの写真で決まる」「動画を入れたほうが良い」「日本円の値札は外して」といったアドバイスをいただきました。実際にどのような色の飲料を入れたらグラスが映えるか、一緒に試したりもしました。
また、Made in JAPANでは印象が弱いと考え、Made in TOKYOとし、贈答にも使えるよう木箱も用意しました。「ライブ販売」では「食洗器は使えるのか」「熱湯を入れても大丈夫か」などの質問があり、「芸術性にこだわる日本と異なり、海外の人は実用的なことを気にするのだな」との気づきも得ました。このライブは非常に盛り上がり、直後から中国での販売数は驚くほど伸びたのです。
支援事業が終了した現在も、当社は中国サイトからの依頼で販売を継続、新たにB to Bの話も出ています。今後はこの経験を生かして、国内・海外ともに新しい展開を考えていく予定です。

自社だけではできないことにも公的な支援を利用して挑めば良い
私は越境ECに出品するには、3つのコツがあると考えます。1つ目は「これが日本だ!」といえるものを出すこと。海外の方は「日本にしかないもの」を持つことをステイタスだと感じるからです。
2つ目は支援してくれる公的機関を見つけ上手に付き合うこと。そうすると様々な情報が得られ、自社だけではできないことでも、できる可能性が高まります。
3つ目は積極的に特許を取得しておくこと。各国ごとに取る必要がないPCT国際出願制度をお勧めします。
「うちは中小企業だから」と自社や自社製品を低く見る方もいらっしゃいますが、そんな風に考える必要はありません。公的な支援も利用して、堂々と立ち向かっていけばよいと思います。
企業情報
株式会社シーティーアイ
所在地 | 東京都町田市森野六丁目379-1 プロウグレッスアオキ 2F |
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代表者 | 代表取締役 池田修三 |
設立 | 1998年8月 |
資本金 | 1,000万円 |
従業員数 | 3名 |
URL | https://cti-co.jp/ |