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2025年5月15日

コラム:支援レポート

海外展開支援レポート
『REHACARE(リハケア)2025』世界最大級の福祉機器展示会が今年も開催!

REHACARE2024の様子
Photo: Messe Düsseldorf /ctillmann

当公社では、都内中小企業の海外展開を専属の専門家がハンズオン支援する海外販路開拓支援の一環として、今年度6つの展示会に出展を予定しています。

本レポートではその一つ、2025年9月17日(水)~20日(土)にNRW州ドイツ・デュッセルドルフで開催される世界最大級の福祉機器展「REHACARE(リハケア)2025」をご紹介します!

目 次:

  • REHACARE(リハケア)2025とは
  • どんな商品を出展してるの?
  • 日本企業にとってのビジネスチャンスとは
  • 視察だけでも行く価値がある!◎
  • グローバル化のスタートライン
  • おわりに

REHACARE(リハケア)2025とは

REHACARE(リハケア)2025は、高齢者や障がい者のQOL(生活の質)向上を支えるリハビリテーション、予防、インクルージョン、ケアの分野の最新情報が世界各国から集まる展示会です。 
REHACARE 2025公式サイトはこちらから別タブで開く

展示会の旗
Photo: Messe Düsseldorf /ctillmann
昨年の展示会の様子
Photo: Messe Düsseldorf /ctillmann

毎年、ヨーロッパを中心に海外からも多くの専門家や来場者が集まり、モビリティ、バリアフリーな生活や職場環境の改善、障がい者向けの支援技術などの最新トレンドが展示されます。また多数のエンドユーザーの方々に体験いただき、生の声が得られる場としても人気の高い展示会です。

昨年(2024年)は950社以上の企業が出展し、85か国から44,000人の来場者が集まりました。今年も、昨年以上の企業の出展と来場者が期待されています。

昨年の展示会の様子
Photo: Messe Düsseldorf /ctillmann

どんな商品を出展してるの?

今年のREHACARE25では、以下の製品カテゴリーが注目されています!

  • 日常生活支援機器
  • 職業訓練および職場環境の改善機器
  • バリアフリーな生活環境を実現する機器
  • 子供向け支援機器
  • コミュニケーション支援技術
  • 医療ケア機器
  • モビリティおよび歩行補助具
  • 整形外科用補助具
  • 入院および在宅介護支援機器
  • 旅行、レジャー、スポーツ、レクリエーション機器
  • 身体機能の回復支援、理学療法、作業療法

近年は、車椅子のユーザーや義足利用者の助けとなる車両の改造、手動スロットルシステム、ステアリング補助装置、車椅子の積載支援装置など、自立した生活を支える重要な要素となる支援機器が大きな注目を集めています。

昨年の展示会の様子
Photo: Messe Düsseldorf /ctillmann

日本企業にとってのビジネスチャンスとは

REHACAREは、ビジネスマッチングや商談のチャンスでもあります! 昨年参加した日本企業はまだ限定的ではありますが、世界的に認められている日本製の丁寧なものづくりと高い技術力は品質を重視する欧州市場でも、多くの注目を集めることができるでしょう。

視察だけでも行く価値がある!◎

最新技術が多く集まるREHACAREは、視察として参加するだけでもとても刺激になり、大きなメリットになるでしょう。市場調査、競合分析、マーケットトレンドの把握などにも絶好の機会です。

また、会期中には専門フォーラムやワークショップも開催され、現地に根付いた文化やマーケットニーズの変化をリアルに感じられるのも魅力です。ヨーロッパ市場への参入や新商品開発のヒントを得たい企業にとって、またとない絶好のチャンスとなるでしょう。

昨年の展示会の様子
Photo: Messe Düsseldorf /ctillmann

グローバル化のスタートライン

REHACARE 2025のテーマは、今まさに世界中で注目されている「高齢化社会」「共生社会」。

製品・技術を通じて人々の暮らしを支える日本企業にとってこの展示会は、国際的に自社の技術の評価を高め、また販路拡大の場として大きな価値があります。福祉機器メーカー、リハビリ・モビリティ機器の開発企業、スマートホーム/介護支援、IoTソリューション提供企業、医療・福祉ロボット関連スタートアップ等の企業にとって、REHACAREは単なる展示会ではなく、事業をグローバルに広げるための「スタートライン」になるでしょう。

終わりに

当公社では、都内中小企業の海外展開を専属の専門家がハンズオン支援する海外販路開拓支援の一環として、当公社が支援する企業5社とともに本展示会への出展を予定しています。本支援では、ブースデザインを含む小間の手配、通訳の手配、現地語等での紙媒体(チラシやポスター)の作成のほか、当公社の海外販路ナビゲーターが展示会で行われる商談に同席し、フォローを行います。

*海外販路ナビゲーターとは…
 商社やメーカー等のOBで、輸出取引の経験が長い、海外ビジネスの専門家です。支援が始まると1名のグローバルナビゲータが貴社の担当となり、海外販路開拓のハンズオン支援を行います。

当公社では年間を通じて、海外販路の開拓支援への申し込みを受け付けております。海外マーケットの新規開拓や展示会出展など、海外展開にご興味のある都内中小企業の皆様のご連絡をお待ちしています。

展示会に関する助成金につきましては、当公社助成課までお問い合わせください。

【執筆】
東京都中小企業振興公社 販路・海外展開支援課 職員 稲葉千尋
経歴:2021年10月、東京都中小企業振興公社に入社。入社後、本社にて企画業務や全社の広報・PRを担当。
その後、販路・海外展開支援課に異動し、現地市場調査をもとにした海外展開計画の策定支援や、主に医療系の中小企業様を対象に海外展示会の出展を支援。2024年度からは同課における広報・PRを担当している。

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