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2025年6月16日

コラム:支援レポート

海外展開支援レポート
ASEAN最大の工業系展示会METALEXに今年も出展します

公社では都内中小企業の皆様への海外販路開拓支援の一環として、毎年複数の海外展示会への出展を実施しています。

令和7年度の今年は6展示会への出展を予定しています。今回はそのひとつ、2025年11月19~22日にタイ王国バンコクで開催されるMETALEXを紹介します。


目 次:

  • METALEXとは
  • どんな商品が出展されているのですか?
  • 2024年も「Tokyoパビリオン」として出展しました
  • 「効率化」「品質向上」が注目されています!
  • タイが抱える課題—少子高齢化—
  • おわりに

METALEXとは

今年で39回目の開催となる、金属部品・製品製造、製造・加工、電気・電子製造、航空宇宙・自動車、部品製造などをカバーする工作機械・製造技術の展示会METALEX。その規模は東南アジア最大級で、アメリカやヨーロッパなどからも出展企業が集まる国際色豊かな展示会です。
METALEX 公式サイトはこちらから別タブで開く

2024年出展の様子

どんな商品が出展されているのですか?

出展される製品は製造業のあらゆる分野をカバー(以下、主催者サイトからの抜粋)

  • 金属工作機械
  • 板金成形機
  • 精密測定および試験
  • 工作機械アクセサリー
  • 工具とツーリング
  • 砥石と研磨材
  • 金型
  • フルードパワー
  • パワートランスミッション
  • 組立とハンドリング
  • ワイヤー
  • チューブ
  • ファスナー
  • コントローラー&コンピューターシステム
  • 溶接
  • 半製品と原材料

来場者も、以下のように幅広い業界から、最新技術を求めて集まってきます。(以下主催者サイトからの抜粋)

  • 航空宇宙・自動車、部品製造
  • 空調・冷凍
  • 建築・設計・建設
  • 電気・電子機器製造
  • 食品・飲料機械
  • エンジニアリング、製造請負、ターンキープロジェクト
  • 家具
  • ITおよび電気通信
  • 製造・加工
  • 材料試験・検査
  • 医療、歯科、医療部門
  • 金属部品・製品製造
  • 金型
  • 自動車
  • 石油・ガス
  • 部品・ベアリング
  • 石油・石油化学
  • 製薬・医療
  • ゴム・プラスチック製品製造
  • 造船 / 海洋工学
  • 工具
  • 輸送、保管、ハンドリング

2024年も「Tokyoパビリオン」として出展しました

昨年の来場者数は過去最多の100,000人を超え。出展ブランド数は50か国から3000以上。ドイツ、日本、韓国、イタリアなど8の国や地域が国際パビリオンとして出展しました。
注目度が高く、タイ・インドネシアを含むアジア進出はもちろん欧州等、海外への販路を広げたい企業にとって魅力的な展示会です。

昨年はTokyo パビリオンとして都内中小企業10社の皆様と出展しました。大型機械の展示が目立つ中、当ブースはソフトウェアや部品といった付加価値製品を中心に展示していたことで、バイヤーの注目を集めました。特に「Tokyo」の名を冠したブースには来場者の関心が集まり、足を止めた多くの方がその品質の高さに驚き、商談や価格交渉へとスムーズにつながるケースが目立ちました。

昨年に続き、今年もTokyoパビリオンとして出展を予定しています。

2024年出展の様子
2024年出展の様子

「効率化」「品質向上」が注目されています!

METALEX 2024ではスマートマテリアル、3Dプリンティング、AI/スマートファクトリー技術、ロボティクス・自動化ソリューションなどの分野における最新技術や製品が多数展示されました。製造業の効率化や品質向上に寄与する技術製品への注目は今年も続くでしょう。

タイが抱える課題—少子高齢化—

タイでは日本のように少子高齢化がすすみ始め、労働力の確保が問題になってきています。すでに労働力不足や高齢化が社会問題となっている日本で、それに対応すべく開発された効率化・自動化にアドバンテージを持つ日本企業の製品は、現地企業のバイヤー、販売店、代理店等から注目を集めることが多いに期待できます。

昨年の展示会の様子

近年はデジタルマーケティングの進展により、国内にいながら海外市場へのアプローチも可能となっていますが、やはり現地で製品を直接見てもらい、face to faceでの対話を通じて市場の反応を把握できる展示会は、海外展開を検討する企業にとって依然として有力な選択肢の一つと言えるでしょう。

終わりに

当公社では、都内中小企業の海外展開を専属の専門家がハンズオン支援する海外販路開拓支援の一環として、当公社が支援する企業10社とともに本展示会への出展を予定しています。本支援では、ブースデザインを含む小間の手配、通訳の手配、現地語等での紙媒体(チラシやポスター)の作成のほか、当公社の海外販路ナビゲーターが展示会で行われる商談に同席し、フォローを行います。

*海外販路ナビゲーターとは…
 商社やメーカー等のOBで、輸出取引の経験が長い、海外ビジネスの専門家です。支援が始まると1名のグローバルナビゲータが貴社の担当となり、海外販路開拓のハンズオン支援を行います。

当公社では年間を通じて、海外販路の開拓支援への申し込みを受け付けております。海外マーケットの新規開拓や展示会出展など、海外展開にご興味のある都内中小企業の皆様のご連絡をお待ちしています。

展示会に関する助成金につきましては、当公社助成課(詳しくは下記、「関連する支援」をご覧ください)までお問い合わせください。

【執筆】
東京都中小企業振興公社 販路・海外展開支援課 職員 稲葉千尋
経歴:2021年10月、東京都中小企業振興公社に入社。入社後、本社にて企画業務や全社の広報・PRを担当。
その後、販路・海外展開支援課に異動し、現地市場調査をもとにした海外展開計画の策定支援や、主に医療系の中小企業様を対象に海外展示会の出展を支援。2024年度からは同課における広報・PRを担当している。

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