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2026年1月14日

海外展開支援レポート: FoodJapan2025出展レポート

Food Japan 2025 ブース前での集合写真

例年シンガポールで開催されるASEAN市場最大級の『日本食に特化した見本市』であるFood Japanは、シンガポール国内のみならずマレーシアなど周辺国からも多くの人が訪れ、日本食に対する注目度の高さがうかがえる展示会です。2025年度は10月16日~18日にSuntec Singapore国際会議展示場で開催されました。

Tokyo SMEサポートセンター は昨年に引き続き、東京パビリオンブースを出展。今回は、石川酒造、岡直三郎商店、横井醸造工業、水牛食品、遠忠食品の皆さん(※以下敬称略)との出展となりました。

今年は加工食品支援の一環として、FOOD Japanへの出展に合わせ、シンガポールでの市場視察も併せて実施。現地での熱気あふれる展示会の様子を市場視察と合わせてレポートします。

目次:

  • シンガポール市場視察:10月15日(水)
  • FOOD JAPAN 2025(BtoB向けの2日間):10月16日(木)17日(金)
  • FOOD JAPAN 2025(一般消費者も来場可能な一日):10月18日(土)
  • 展示会を終えて・後日談

シンガポール市場視察:10月15日(水)

Food Japanの会期前日、5社の皆さんとともにシンガポールの市場視察を実施いたしました。シンガポールの『庶民の台所』であり、多国籍な屋台料理が手頃に楽しめるホーカーセンターをはじめ、ターゲット層が異なる3つの主要モール(高級志向・アッパーミドル・ファミリー層)を訪問。 ホーカーでの試食を通じた味覚嗜好の把握や、各モールの出店傾向分析を行い、シンガポールの多層的な食品市場と食文化について理解を深めました。

シンガポールの観光・ビジネスの中心「マリーナベイ」視察の様子
高層ビルが多く立ち並ぶビジネス街エリアであるタンジョン・パガーのモール「100AM」の視察の様子
富裕層・欧米系の外国人居住者が多く集まるタングリンエリアのモール「Tanglin Mall」視察の様子

FOOD JAPAN 2025(BtoB向けの2日間):10月16日(木)17日(金)

今回も東京パビリオンは出入口前と最も注目を集める非常に良好な立地。石川酒造、岡直三郎商店、横井醸造工業、水牛食品、遠忠食品の異なる製品が一目で見渡せる華やかなパビリオンは、そのインパクトから多くの来場者が足を止めていました。

木の温もりを活かした和の吹き抜けのデザインも来場者の目に留まり、思わず足を止める来場者が相次いだ。

【石川酒造】
入ってまず目に留まるのが石川酒造。日本酒は昨年と同様に数多くのブースで展示されており、試飲に訪れた来場者の賑わいからも、現地での人気ぶりがうかがえます。

石川酒造では今年、日本酒に加えてビールも展示されており、多くの来場者が足を止めて両方の飲み比べを楽しんでいました。主力の日本酒に加え、ビールに対しても来場者から高い関心が寄せられ、非常に好意的な反応が得られました。

日本酒はもちろん、初出店のビールも好評

【水牛食品】
タレやステーキソースを出展した水牛食品は、実際に肉を加熱調理して提供。多くの来場者が試食されるなか、来場者が現地バイヤーや卸売業者だったためか『直接たれやソース単品で試食したい』との声もあったのが印象的でした。試食の効果もあり、後述の販売でも大盛況となりました。

水牛食品の試食を待つ人々

【横井醸造】
お酢の横井醸造は、ハラル認証を取得した製品も展示していたこともあり、高い注目が集まりました。視察に訪れた星日本大使やシンガポール・ハラル・料理連盟(SHCF)の会長に対し、担当者が製品の説明を行う場面も見られました。

また、近年のシンガポール国内の健康志向からか出展していた「飲むお酢」も非常に人気でした。試飲のみならずスタッフに商品について質問している方が多くいらっしゃったのが印象に残っています。

シンガポール・ハラル・料理連盟(SHCF)の会長も訪問

【岡直三郎商店】
昨年に引き続き出展した醤油の岡直三郎商店。今回はこだわりの生醤油も出展。製造過程の一つである「もろみ絞り」を体験できる器具を持ち込み、搾りたての生醤油をその場で味わっていただく試みは、多くの来場者を驚かせました。この体験は「醤油はどのように作られるか」という理解を深める貴重な機会となりました。

「もろみ絞り」を体験できる器具でのデモンストレーション

【遠忠食品】
展示会場を一周して東京パビリオンに戻ってきた来場者が足を止めるのが佃煮の遠忠食品。
佃煮自体シンガポールではまだまだ馴染みがないものの、そのめずらしさで来場者の興味をさそっていました。実際に試食した来場者からも大変好評でした。

製品説明を熱心に読む来場者たち

ビジネスデイであったこの二日間は、現地卸売り以外にも小売店、ホテル関係等様々な訪問があり、期待の持てる商談も数多くありました。可能な限り早いフォローアップができるよう、今回は1日ごとに商談案件を確認し、情報を出展者と共有しました。

FOOD JAPAN 2025(一般消費者も来場可能な一日):10月18日(土)

最終日は一般消費者も来場し、一大イベントの様相に。以前から聞いていた「シンガポリアンはイベント好きが多い」ということを、その熱気から感じることができました。

今回は5社が出展商品の販売を実施いたしました。1・2日目のビジネスデイと同様、即売が可能な3日目は、気に入った製品をその場で購入する来場者で一段と大きな賑わいを見せました。あまりの盛り上がりに会計が追い付かないほどで、お昼すぎには売り切れ商品も出てくるほどでした。

一般消費者への認知はさることながら、試食・販売を通じてエンドユーザたる一般消費者の志向・ニーズを体感できたことは非常に貴重な経験といえるでしょう。

展示会を終えて・後日談

展示会後は引き続き現地視察される方、そのまま夜便で帰国される方等様々でした。

今回大きなトラブルもなく、視察も含め4日間、展示だけでなく販売も実施し、非常に濃密な体験となったFoodJapan2025。参加した5社からは「シンガポール市場に可能性・手ごたえを感じた」「非常に有意義な展示会となった」等好評をいただいています。

また、会期後2か月ほどたった現在、各社とも有力な商談相手とは継続的に連絡を取り続けております。既に見積等やり取りをしている段階の案件だけでなく、実際に現地で導入した企業も既に出てきております。

来年度も引き続き加工食品分野の支援を継続し、さらなる中小企業様の海外展開の後押しになれればと思います。

【執筆】
東京都中小企業振興公社 販路・海外展開支援課 職員 小松

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