トップ > 東京都知的財産総合センター > 活用事例 > 知財センター活用事例「株式会社YAK-OH」

知財センター活用事例「株式会社YAK-OH」

前向きにアクティブに知財権を取得し元気で健やかなこの国にしていきたい

医薬品、健康食品、医療・健康機器、さらにはバイオ事業などを含めヘルスケア領域全般に関わる課題解決のためのワンストップサービスを目指している。人生100年時代における健康社会づくりのためにさまざまな支援活動を推進。
現在は健康器具「ソーラーポール」の普及を中心に活動しながら世界の人々の前向きで健やかな心身づくりに貢献しようとしている。

代表取締役
代表取締役 岡田 嘉展さん

主な権利

  • 2023年:特許 第7227446号
  • 2023年:特許 第7255069号
  • 2022年:意匠登録 第1725784号
  • 2021年:商標登録 第6396098号
  • 2022年:商標登録 第6595893号

会社概要

  • 所在地:東京都武蔵野市中町1-12-10-2007
  • 電話:080-1309-1546
  • URL:https://yak-oh.jp 

    https://solar-pole.jp

  • 業種:ヘルスケア領域に関わる課題解決のサービス提供
  • 設立:2011年(平成23年)
  • 資本金:300万円

代表取締役
代表取締役 岡田 嘉展さん

予防医学や健康寿命延伸の観点からも大切な体操

 わずか12分。2本のポールを使って、一人で気軽に楽しく、自宅でできる体操。6分2セットの内容を続けることによって身体がほぐれ、いのちが活き活きと輝いてくる。また、主に大腰筋という上半身と下半身をつなぐインナーマッスルを鍛えながらの体力面の向上に加え、脳や神経の働きの活性化も期待できる。
 そうして一人ひとりを支えることは、予防医学の観点からも、健康寿命をのばしたいという面からも、きっとこの国にとって大きな意味を持つだろう。
 この体操に使われるポールを生み出したのは、人々の健康をサポートしたいという想いで立ち上げた株式会社YAK-OH(ヤクオー)という会社だ。岡田社長は、大手製薬企業を退社後、ベンチャー企業2社を経て独立。「当初は、薬の力で世の中のお役に立ちたいという想いで、YAKの文字を付けました」と、社名でも丁寧に想いを伝えることを大切にしている。

「ソーラーポール」を使った健康体操のメニューは、ストレッチ、スプレッド、スクワット、ステップなど。膝や腰に負担をかけることなく、無理なく楽しくトレーニングできる。

認知機能と動作のコンディションを整える

 知財センター別タブで開くのことを知ったのは、公社の「事業化チャレンジ道場」や「東京都新サービス創出スクール」に通っていた頃で、ほんの数年前のこと。ちょうど同時期に、東京大学名誉教授の小林寛道先生が開発した「認知動作型トレーニング」のことを新聞で知り、トレーニングの現場を訪れた。これは、認知機能(脳)と動作(体)のコンディションを整えることを目的としたもの。「小林先生のお話を聞きながら、エビデンスもしっかりしているし、とても素晴らしいと感動しました。そこで、先生のお考えをもっと簡易な器具で普及できないかと考え、公社での取り組みのテーマとして模索しました」と岡田社長。「秘訣は同側動作という、右手と右足、左手と左足を、竹馬のように連動させる動きにあります。これによって身体の深いところの筋肉を衰えさせずに、運動と脳をつなぐ神経回路を刺激することができます」

東京大学名誉教授の小林寛道先生が開発した「認知動作型トレーニング」は、
数十年の研究成果と実績に裏付けられている。いつまでも元気でいる秘訣は
「同側動作」という、同じ側の動作を連動させることにある。

太陽の明るくて前向きなイメージを商標に盛り込む

 誰でも気軽にトレーニングできる器具を開発したい。そう志して、小林先生の監修指導のもとで試作を重ねた。当初のアイデアは、転ばない身体を育むウォーキングのポール。しかしコロナ禍もあり、スペースを取らずに室内でできる体操というコンセプトに切り替えた。これを実現させた器具が「ソーラーポール」である。
 この商品名にも、大切な想いが込められた。「人のみぞおちには、solar plexus…太陽神経叢と呼ばれる神経細胞の集まりがあるんです。認知動作型トレーニングを行って、ここを支点として大腰筋を使って足が出る感覚で歩けば、転びにくい身体ができます。ですからそのための器具を、太陽神経叢から取ってソーラーポールと名付けたのです。太陽には、明るい、輝く、前向きといったイメージがあるでしょう。輝く人生を送ってほしいという願いを込めました」と岡田社長はまさに明るい表情で熱を込めて語った。

特許の請求項における表現をアドバイスによって見直せた

展示会出展
多くの展示会にも出展。知財権を取得していることが製品のアピールにもなっている。

 このソーラーポールを2019年の「産業交流展」に出展する前に、知財について前向きに取り組み、競合品や模造品への防衛対策を行うことを岡田社長は考えた。「特許権、商標権、意匠権を出願する際に、知財センターからアドバイス別タブで開くをもらいました。商標は自力ですぐに登録できましたが、いちばん大きかったのは特許ですね。最初は拒絶理由通知が届き、面談をして修正したものを提出した後に再び拒絶理由通知が届き、やっと特許権を取得できたのは今年です。また、海外での展開も視野に入れてPCT出願も行いましたが、それも目処が立ちました。ようやく春が来たかなというところです」
 知財センターのどんなアドバイスが良かったかを具体的に尋ねると「特許の請求項の立て方を上手く修正できたことですね。特に、新しいジョイントの部分を『嵌合』という言葉で表現できたのは大きなポイントでした。あとは特許庁での面談の対応についてもアドバイスをもらったり。意匠についても、図の描き方がよく分からなかったので、いろいろと教えてもらいました」と語った。そして「知財センターへ行くことで、私もよく勉強しましたよ」と微笑んだ。

展示会出展
多くの展示会にも出展。知財権を取得していることが製品のアピールにもなっている。

パーソナルケアを行って自分を進化させてほしい

 さまざまな試行錯誤を重ねてソーラーポールがほぼ今の形になったのは2021年11月。2022年3月から販売をスタートした。その後もコストダウンを繰り返すなどの地道な努力が続いている。
 さらに岡田社長はソーラーポールによる認知動作型トレーニングを普及させるため、2022年2月には一般社団法人日本ソーラーポール協会も設立。認定インストラクターを育成するなど、トレーニングを世の中に広めようとしている。
 「企業でも『健康経営』ということが言われていますし、人生100年という時代に、みんながお互いに活き活きと暮らせるように少しでも貢献したいです。今の世の中は、ややネガティブな方へ向かっている気がします。もっとポジティブに、自分のことは自分で考えて、自分で実践していただきたい。例えばこのソーラーポールを使ってパーソナルケアを行いながら自身を進化させてほしいですし、前向きでアクティブな人生を送ってほしい。元気な日本、元気な日本人になっていただきたい。それが私の希望です」そう語る岡田社長の願いが、元気とともにしっかりと伝わってきた。

知財センターからのメッセージ

製品の保護強化には欠かせない知財ミックス

商標権、意匠権、特許権と順に権利化し、知財ミックスによって製品の保護強化を図りました。特許権の取得とともに、さらなる販路拡大も見込めます。また、PCT出願も済ませ、海外での展開も視野に。今後は事業計画を立てながら、それに応じた国内移行の手続きを行う必要があり、引き続きサポートを行っていく予定です。
担当:山下アドバイザー

ご活用いただいた支援メニューのご紹介

本文中の主な知財

特許 意匠 商標

PDF版の記事はこちら(ダウンロード)PDF

東京都知的財産総合センター

東京都台東区台東1-3-5 反町商事ビル1F
電話:03-3832-3656(平日:9:00~17:00 ※12/29~1/3を除く)
E-mail:chizai【AT】tokyo-kosha.or.jp
※迷惑メール対策のため、「@」を【AT】としています。