代表者インタビュー

事業内容について教えてください

私は歯周病専門の歯科衛生士として25年間の経験を活かして、お客様と面談をしながら、「歯科医に通っているから大丈夫」という認識を改め、その方に合った口腔ケアをコーチングする事業を展開しています。今まで事業としてはあまりなかった、予防に特化した口腔ケアを専門としております。歯磨きをするときに多くの方が行っている、間違った自己流のブラッシング法は、歯茎を傷つけたり、歯茎が下がったりなど歯周病の原因に繋がっています。さらに歯科医院の現状として、保険診療にもとづいた治療やインプラントなどの高額な自費診療を勧めるなど、保険点数が低い予防歯科に熱心ではない医院もあります。私が専門としている口腔ケアでは、主に様々な悩みが出始める40～60歳代の女性を対象に、正しい磨き方や正しい口腔ケアの美容への効果をお伝えしています。遠方のためサロンに通うのが難しいお客様には、リモートによる面談サービスも実施しています。正しい口腔ケアを「口活」という形でサービス展開しており、「口腔ソムリエ®」は商標登録を取得しました。

『株式会社La Bouche』 という社名に込められた意味は何ですか

La Bouche（ラ・ブーシェ）はフランス語で、口を意味します。また、おいしく食べるという意味も含まれています。
皆さまの大切な口を守り、いつまでも美味しく食事を楽しんでいただけるように、そんな願いをこの社名に込めました。

どのような経緯で起業を決意しましたか

歯科医院に勤務していた頃、患者さんには、歯肉には身体の状態が現れること、生活習慣を見直して正しい知識でケアを継続することで歯周病や体調の改善につながることを伝えてきました。多くの患者さんに感謝していただきましたが、歯科医院で私が接することのできる人数は限られていたため、より多くの人に正しい口腔ケアをお伝えできないことが残念でした。医院での勤務を通じ、正しいケアの知識がなく予防を実践できない人、流行りのケア商品の評判やメディアの宣伝に流されてしまう人、口は全身の健康に繋がっていることを知らない人が多くいることに気がつきました。そこで、自らの経験を活かし、正しい口腔ケアの大切さを啓蒙し、未病対策に貢献することが、これからの私の使命と考えるようになりました。この想いを胸に、社会と臨床を繋げるべく早稲田大学LRCに入学して社会課題を学びつつ、起業のノウハウなどを習得し、2023年9月に株式会社La Boucheを設立しました。

現在、新規事業をどのような方法で拡げていますか

様々なSNSを活用した広報を実践しています。SNSの反響は大きく、新規のお客様はほとんどInstagramからの流入です。歯茎の下がりや隙間の投稿は、3ヶ月で約200万閲覧を超える反響をいただき、口腔ケアを気にしている方の多さに改めて気づかされました。その他にも、YouTube「才雅(さいが)チャンネル【ボイストレーナー】」にも出演しています。才雅さんからはSNSは継続して投稿するのが大事であること等、様々なアドバイスをいただきました。受けたアドバイスは全て実践し、より効果的な広報となるよう努めています。SNSを通じてひとりでも多くの方の目に留まり、少しでも記憶に残していただけたら嬉しいと思っています。
本事業は既存にない事業なので、認知されるのか不安がありましたが、東京シニアビジネスグランプリのファイナリストに選ばれたことで、東京都に認められたビジネスであると自信をもって事業展開を進めることができました。

シニア世代の方へ向けた起業のポイントを教えてください

これから起業する同年代の方たちには、これまでの豊富な経験から芽生えた、成し遂げたいことに対する強い想いがあると思います。その気持ちが使命感であると言えるほどにならないと、この年代から続けていくのは難しいと考えます。根底にある強い想いが重要です。
また、行動力も重要です。私は、アドバイスを受けたらその良し悪しに関わらず、即動きます。即実行すると、アドバイスをしてくださった方も喜んでくれ、次につながる新たなアドバイスをいただけます。

今後の事業プランやビジョンを教えてください

「口腔ソムリエ®」と「宮田美江子」という２つのキーワードの認知度向上を行います。この2つの単語はすでにGoogle検索の検索ワードで上位にランキングしていますが、さらに当社サービスである「口腔ケア」の知名度アップも目指します。そして現在の口腔ケアサービスを拡大し、フランチャイズ体制による事業展開を当面の目標にしています。そのためには、口腔ソムリエを教育し人材育成にも力を入れていきたいと考えています。そして、全国の「口腔ソムリエ®サロン」で、トレーニングルームのような形で口のトレーニングをやりたいと思います。治療しない口を作るというのが最終目標です。

何を事業継続のモチベーションとしていますか

お客様に喜んでもらえる事が私の生き甲斐です。仕事はまだまだ大変ですが、お客様からの感謝の言葉が事業継続の原動力になっています。
会社HP：https://www.okuchinocare.com/