「ものづくり産業基盤強化グループ支援事業」支援対象グループ
“第1号”が決定しました
技術は開発するだけでなく、売り込むことで、潜在市場を切り開く可能性があります。こうした中小企業の取引拡大に向けたチャレンジを支援するため、公社は東京都と協力し、「売れる技術」に向けて、開発・生産・営業体制の強化に共同で取り組む中小企業グループに対し、その仕組みづくりや事業展開を支援する「ものづくり産業基盤強化グループ支援事業」を今年度より開始しました。
このたび、第1号として、下記5グループを選定しましたのでお知らせします。
選定されたグループには、今後最長3年にわたり共同事業に要する経費の一部を助成するほか、経営の専門家等を事業推進チームとして派遣し、グループの共同事業をきめ細かくサポートしていきます。
なお、本事業は来年度も募集する予定です。意欲ある中小企業グループの皆様のご応募をお待ちしております。
支援対象グループの概要(50音順)
No |
事業者名(受付順) |
概 要 |
1 |
CCFL会 |
【代表企業】(株)プレーン(世田谷区)
【構成企業数】3
【事業テーマ】
冷陰極管を用いた照明器具の企画・開発
【内容】
一般的な蛍光灯には熱陰極管が使われているが、これよりも消費電力が少なく、かつ、長寿命の性能を有する冷陰極管(CCFL)を用いた照明器具の開発に、電気製品の製造・販売、工業デザイン等を得意とする企業グループが取り組む。冷陰極管は、電極を小型化することで管径の細い蛍光灯の開発が可能であり、LEDと同等以上の性能が期待される。
【事業計画期間】平成23年9月〜平成25年3月
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2 |
城東新製品研究会 |
【代表企業】荻野工業(株)(墨田区)
【構成企業数】3
【事業テーマ】
環境エンジンを支える低コスト・高精度極細パイプ製造法の開発と販売
【内容】
自動車等に搭載されるバイオ燃料エンジンやクリーンディーゼルエンジン等の開発においては、エンジンピストンに掛かる高熱の負荷を軽減するため、発熱を抑制するオイルジェットという部品の装着が拡大している。
本事業では、オイルジェットの構成部品の中でも原価率が高いパイプチューブの低コスト化を実現するため、地元城東地域の部品メーカーや金属加工業が連携協力して、冷間圧造フォーマーによる製造方法の開発に取り組む。
【事業計画期間】平成23年9月〜平成26年2月
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3 |
ソーラーJPT |
【代表企業】(株)山田精機(世田谷区)
【構成企業数】6
【事業テーマ】
ソーラー発電を利用した安全・安心タワーの開発プロジェクト
【内容】
普段はLED照明灯として足元を照らし、災害発生時は誘導灯として避難者の目印になるとともに、備蓄電池として緊急用の電源を供給する。このような地域に役立つ様々な機能を提供する「安全・安心タワー」の開発・商品化に、世田谷の中小企業によって設立された有限責任事業組合「ソーラーJPT」が取り組む。
【事業計画期間】平成23年9月〜平成25年12月 |
4 |
ナノクエンチ開発グループ |
【代表企業】(株)城南(大田区)
【構成企業数】3
【事業テーマ】
ナノクエンチ熱処理技術を活用した人工骨等チタン製品向け新型熱処理装置の開発と販売体系の構築
【内容】
医療分野における人工骨の活用は急速に拡大しているが、わが国の現場で使われるのは殆どが海外製品であり、日本人の体にあった軽量小型の製品が求められている。
軽量小型化には、強度不足による耐久性・耐摩耗性といった問題があるが、熱処理技術及び合金部品加工を得意とする企業グループが、独自のナノクエンチ熱処理を用いて、従来にない高強度のチタン製品を開発し、人工骨等への応用を目指す。
【事業計画期間】平成23年9月〜平成24年12月
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5 |
ものづくり日の出 |
【代表企業】(株)相馬光学(日の出町)
【構成企業数】3
【共同事業テーマ】
低消費電力照明を実現する新型LED素材の発光効率を測定する装置の開発と販売体制の構築
【内容】
LEDは照明用デバイスとして広く利用されるようになったが、未だ技術開発の途上にあり、より効率の高い発光素材にするための研究が行われている。その際、欠かせないのが発光効率を測定する装置であるが、本事業では、精密機器や分析機器の製造・販売を得意とする企業グループが、新型LEDの開発に取り組む研究者等からのノウハウを活かして、より高精度の評価が可能な測定装置の開発を目指す。
【事業計画期間】平成23年9月〜平成26年1月
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